登場人物は前田耕陽・中川浩三・副島新五の3人。だから、3×3=3。あくまでも掛け算なのに、答えが3というのがおかしい。この計算が合わないところがみそ。そんなとても個性的な3人に合わせて作ったドラマで、脚本はオカモト國ヒコ(テノヒラサイズ)演出は川浪ナミヲ(劇団赤鬼)が、担当する。
この90分の軽いシチュエーション・コメディーは、お話としてはあまりに穴だらけで突っ込みどころ満載である。しかし、主人公の3人の役者たちの持ち味を生かした会話劇として、ギリギリで無理なく(というか、無理から、というか)仕上がっているから、見ていて楽しい。昨年の『待ち時間』の続編。
あの3人が帰ってくる、という、まぁ、続編のワンパターンである「売り」のもと、今度は結婚式に呼ばれた3人がその待ち時間に起こすドタバタを描くのだが、オープニングはおもしろいのだが、本題に入ると、まず、設定からして無理が生じる。中川演じるトドロキが、なぜ、ウエディングドレスを着ることになったのか、という一番大事な部分にまるで説得力がない。最初は隠して話を転がすのだが、ここにリアリティーを持たせられないことには、その後のお話自体に乗れなくなる。トラブルがエスカレートしていく過程が楽しめないし、「それはないやろ」としか、思えないのが辛い。
ハリウッドのメジャー監督ジョン(前作で彼らが出演した映画の監督)の結婚式になぜかこの3人の日本人も呼ばれて、彼らは久々に再会を果たす。そんな3人が、ハリウッドセレブの中に入って巻き起こすドタバタを描けばいいのに、ウエディングドレスという爆弾ひとつで話をまとめようとしたことで、無理が生じたのだ。3人の役者の持ち味を生かすだけで、話は十分転がっていく。大体、前田耕陽の結婚話だけで、話を作ればよかったのだ。それなのに、中川浩三にウエディングドレスなんかを着させて、それで笑わせようとしたりするから、せっかくのお話が台無しになるのだ。3人のキャラは面白いのだから、もっと自然に作ればよかった。惜しい。
この90分の軽いシチュエーション・コメディーは、お話としてはあまりに穴だらけで突っ込みどころ満載である。しかし、主人公の3人の役者たちの持ち味を生かした会話劇として、ギリギリで無理なく(というか、無理から、というか)仕上がっているから、見ていて楽しい。昨年の『待ち時間』の続編。
あの3人が帰ってくる、という、まぁ、続編のワンパターンである「売り」のもと、今度は結婚式に呼ばれた3人がその待ち時間に起こすドタバタを描くのだが、オープニングはおもしろいのだが、本題に入ると、まず、設定からして無理が生じる。中川演じるトドロキが、なぜ、ウエディングドレスを着ることになったのか、という一番大事な部分にまるで説得力がない。最初は隠して話を転がすのだが、ここにリアリティーを持たせられないことには、その後のお話自体に乗れなくなる。トラブルがエスカレートしていく過程が楽しめないし、「それはないやろ」としか、思えないのが辛い。
ハリウッドのメジャー監督ジョン(前作で彼らが出演した映画の監督)の結婚式になぜかこの3人の日本人も呼ばれて、彼らは久々に再会を果たす。そんな3人が、ハリウッドセレブの中に入って巻き起こすドタバタを描けばいいのに、ウエディングドレスという爆弾ひとつで話をまとめようとしたことで、無理が生じたのだ。3人の役者の持ち味を生かすだけで、話は十分転がっていく。大体、前田耕陽の結婚話だけで、話を作ればよかったのだ。それなのに、中川浩三にウエディングドレスなんかを着させて、それで笑わせようとしたりするから、せっかくのお話が台無しになるのだ。3人のキャラは面白いのだから、もっと自然に作ればよかった。惜しい。