まぁ、なんとなく新刊の棚に並んでいて、通勤時の文庫本が欲しかったから借りた。読みやすいようなのでとりあえずお持ち帰りしてダメならすぐ返す。そのくらいのスタンスで読み始めた。
知らない人だ。作家らしい。調べたらミステリー作家。2021年に「このミステリーがすごい!」大賞(賞金1200万円!)でデビューしたという事だ。このタイトルは向田邦子の『父の詫び状』を意識したタイトルだろうか、なんて一瞬思ったけど、それはないわぁ、と思う。
読みながら、たわいないエッセイで時間つぶしにはなるけど、時間のムダにも思えてくる。たまたま手にしただけだから、もう止めてしまおうか、と何度も思いながら、結局最後まで読んでしまった。旅の話から始まり、趣味の話、仕事の話へと続く。作家としてすごい売れっ子みたいだ。知らなかったです。
旦那さんによる後書きがついている。なかなかいい人みたいだ。Wikipediaで調べたら、コロナ禍にデビューして一躍有名になった人らしい。というか、まだ新人じゃないかぁ。ということで、せっかくだから一度くらい彼女の小説も読んでみよう。