3月に初演されたばかりなのに、早くもこの夏、再上演された。しかも、キャストはすべて入れ替えているばかりか、演出も大幅に変更した。というより、これはもう新作である。台本自体が原型を留めないほどに改ざんされている。これでは、あの作品の感動が損なわれる。
だが、これはもう別の作品なのだ、と思うと、実は楽しい。まるで「眼帯のQ」の姉妹編だ、と考えるといい。ところどころに前作のイメージがちりばめられる。なんだかそっくり。でも、まるで違う作品。まがいもの。でも、オリジナルにはない輝きもある。
3人の女たちと、男、という関係性が描かれる。(初演では2人の女と2人の男という図式だった)彼はこの迷宮に導かれて、迷子になる。彼を導く女たちはひとりの女である。3対1という図式がそれを明確にした。
初演だって難解で、理屈では理解できない作品だったけど、今回は前作以上に自由奔放。このイメージの連鎖は、どこかに向かうわけではない。だから、これは基本的に初演の時と同じ構造なのだが、でもなんだか違う。
でも、あまり気にすることはないのかもしれない。ただ80分の至福としてこの世界を丸ごと味わえばよい。相互の関係性がどんどん曖昧になり、ストーリーの残滓すらそこにはない。だが、表層的なイメージの連鎖ではない。インパクトは前回の方が大きかった。もちろんそれは栃村さんのパフォーマンスの力に負うところが大きかったのだろうけど。
だが、これはもう別の作品なのだ、と思うと、実は楽しい。まるで「眼帯のQ」の姉妹編だ、と考えるといい。ところどころに前作のイメージがちりばめられる。なんだかそっくり。でも、まるで違う作品。まがいもの。でも、オリジナルにはない輝きもある。
3人の女たちと、男、という関係性が描かれる。(初演では2人の女と2人の男という図式だった)彼はこの迷宮に導かれて、迷子になる。彼を導く女たちはひとりの女である。3対1という図式がそれを明確にした。
初演だって難解で、理屈では理解できない作品だったけど、今回は前作以上に自由奔放。このイメージの連鎖は、どこかに向かうわけではない。だから、これは基本的に初演の時と同じ構造なのだが、でもなんだか違う。
でも、あまり気にすることはないのかもしれない。ただ80分の至福としてこの世界を丸ごと味わえばよい。相互の関係性がどんどん曖昧になり、ストーリーの残滓すらそこにはない。だが、表層的なイメージの連鎖ではない。インパクトは前回の方が大きかった。もちろんそれは栃村さんのパフォーマンスの力に負うところが大きかったのだろうけど。