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松居大悟監督がまた怪作を放つ。こんなのありか、という設定でどこまでもそれを押し通してくる。さっき見た『またヴィンセントは襲われる』と同じタイプの映画だ。今日はそんな映画ばかりの日となった。(『水深ゼロメートルから』だって水のないプールで、いささか不条理が入っている
前半部分はテンポよく楽しい。何度も何度も消えていく大好きな男、甲野じゅん(佐藤寛太)。両思いになると彼は消えて、また新しい彼(同じ人!)に出会う。死の淵から助けられた7歳から始まって中学、高校、大学へと出会いと別れ(消える)の話は進む。やがて大学のキャンパスでまたまた出会った時の彼はなんと1日しか記憶を保てない、そんな男だったというところから話は本題に突入する。
彼は毎朝起きると昨日のことは忘れているから、初めての1日を過ごす。りの(見上愛)は毎日そんな彼を迎えに行く。青木柚が親友役で彼女を子供の頃からずっと彼女を見守る。そう言えばこれは彼が主演した『神回』を思い出す映画だ。あの映画も果てしなく同じ日を繰り返す話だった。
りのの恋はどうなるのか。恋は成就したら彼が消えるなら、思いは通じないほうがいい。だけどそれは悲しい。さぁ、お話はどこに辿り着くか?
『またヴィンセントは』と同様ラストの処理には問題があるけど、見上愛のバカっぽい天然笑顔はすべてを超越する。好きだけで突っ走っていく。凄いしバカ。