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映画・演劇のレビュー

『ソロモンの偽証 後篇 裁判』

2015-04-12 21:19:15 | 映画
当然、初日に見に行った。まず今一番見たい映画を見る。前篇は出来るだけ、遅く見ようと思ったけど、我慢出来なくなって、2週間ほど前に見てしまった。その辺のことは先に書いてある。(『ソロモンの偽証 前篇 事件』の項)

連続で見るのは、やめたほうがいい。疲れるから。2時間半。クタクタになる映画だ。見終えてフラフラの体で芝居を見るために天王寺の街を四天王寺に向けて歩いた。でも、それは心地のいい疲れだ。

子供たちが自分たちで裁判をする。その微妙な行為に大人たちも付き合う。というか、連れて行かれる。大人には出来ない真実をそこに見出すために。先に公開された『前篇 事件』のラストは衝撃だった。これは何なのだ? と思わせる。ホラー映画よりも怖い。しばらくは、唖然として言葉もなかった。いったい何を見たのか、と思った。

あのラストから、2週間強。ようやく、後篇が始まる。満員の劇場で様々な世代の客層と共に、目撃する。誰もが一刻も早く、真実に出逢いたい。だから、映画の中の人たちが、裁判の行われる「城東第3中学校」に行ったように、僕たちはきょう映画館に行く。

あのラストの後、永作博美演じる樹里の母親は何をしたのか。まず、そこからちゃんと始まったのにはほっとした。そこが、まず、最初に知りたいからだ。そうするか、と思う。それはちゃんと劇場で確認してもらえればいい。そして、裁判が始まる。

映画はよくあるパターンと同じように前作を超えない。2部作の宿命だ。だが、そんなこと、どうでもいい話だ。僕たちは彼らの無謀ともいえる裁判を傍聴したい。ただ、それだけ、だ。その先に何があるのか、なんてどうでもいい。事件の真相にすら興味はない。真犯人の存在なんて、何をかいわんや、である。

そこには、未来がある。あの、ラストシーン。子供たちが校舎を堂々と並んで歩く場面で胸がいっぱいになった。5人が横並びになって、グランドの真ん中を歩いて校門へと至る。書きたいことなら、山盛りある。でも、今はそんなことなんて、些細なことだ。だから、今日はまずここで筆を置く。また、後日この映画について書こう。必見の2部作である。まず、見よ!


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