ようやく見た。公開から、もう1カ月半経つのに、まだちゃんと上映が続いている。すごいヒットだ。こんな地味な作品が、劇場を満杯にして、ロングランするって、今時めずらしいことだ。今はヒット作と呼ばれるものでも大規模公開、瞬間撤退が日常茶飯のことなのに、小規模公開、徐々に拡大、しかもロングラン、である。なかなかない話である。
期待通り、とてもいい映画だった。これは生き方の問題だ。大富豪が事故で全身麻痺状態で、それでも生きて生活している。そんな彼の世話係として採用された黒人青年との友情物語だ。よくあるストーリーだろう。こういう感動ものは、今までもたくさんあった。だが、この作品はそれらとは一味違う。感動を売りにはしない。とてもあっさりしている。そっけないのでもない。等身大に2人を見せるのだ。
貧しい青年と大富豪の男。年齢も、境遇もまるで違う2人が、上下の関係もなく、同じひとりの人間として、接する。障害者だから、という距離感や、相手への労りもない。仕事を介して、ではあるが、情け容赦ない。同情や、憐れみもない。使用人と主人という関係ではあるが、まるで気にもしない。対等に接する。謙り、卑屈になることもないし。ただ、ふつうに(もちろんこの男にとっての、普通だが)向き合う。相手への尊厳というのは、そういうところから生まれるのだろう。
ラストも実にあっけない終わり方だ。青年は、1度は仕事を辞めて、自分の生き方を模索するのだが、荒れてしまった大富豪の男にために戻ってきて、彼に最高のプレゼントをする。なんか良く出来た話で、ほろっとして、ちょっと嘘くさいけど、実話がベースだし、へんに感動的にはしないから、あれはあれで、ありとしよう。
期待通り、とてもいい映画だった。これは生き方の問題だ。大富豪が事故で全身麻痺状態で、それでも生きて生活している。そんな彼の世話係として採用された黒人青年との友情物語だ。よくあるストーリーだろう。こういう感動ものは、今までもたくさんあった。だが、この作品はそれらとは一味違う。感動を売りにはしない。とてもあっさりしている。そっけないのでもない。等身大に2人を見せるのだ。
貧しい青年と大富豪の男。年齢も、境遇もまるで違う2人が、上下の関係もなく、同じひとりの人間として、接する。障害者だから、という距離感や、相手への労りもない。仕事を介して、ではあるが、情け容赦ない。同情や、憐れみもない。使用人と主人という関係ではあるが、まるで気にもしない。対等に接する。謙り、卑屈になることもないし。ただ、ふつうに(もちろんこの男にとっての、普通だが)向き合う。相手への尊厳というのは、そういうところから生まれるのだろう。
ラストも実にあっけない終わり方だ。青年は、1度は仕事を辞めて、自分の生き方を模索するのだが、荒れてしまった大富豪の男にために戻ってきて、彼に最高のプレゼントをする。なんか良く出来た話で、ほろっとして、ちょっと嘘くさいけど、実話がベースだし、へんに感動的にはしないから、あれはあれで、ありとしよう。