
世界中を飛び回ったスケールの大きい映画だが、ちょっとがっかりな出来だった。あまりにも話が単純すぎてたった88分の上映時間なのに、途中から退屈してくるのだ。
空間をジャンプして、どこへでも行けるなんていう特殊な能力を身に付けてしまった男(『スターウォーズ』でダークサイドに落ちる主人公を演じたヘンデイ・クリステンセン)が、世界を股にかけて好き勝手してお気楽に生きる、なんていう話なのだが、ストーリーに意外性がない。想像の範疇を一歩も出ない。これでは、子供の夢並である。「どこでもドアをもらったらどうする?」程度のお話。
映画の後半もお決まりの展開。世の中そんなに甘くない。そんな特殊能力を持った人間が他にもいることがわかり、さらには、彼らを捕まえるための組織が現れ、追いかけられることのなる。
まぁ、それだけの話だ。こういうアメコミ風の作品は、ドラマに奥行きがないものが多く、これも御多聞に洩れず、ペラペラのお話を驚異のSFX(笑)で見せるだけ。この程度の思いつきで安易に超大作映画を作られても困る。
もう言い尽くしたことだが、SFX技術の進歩はどんな映像もリアルに見せることを可能にしたが、その分、もう何を見せても誰も驚かなくなった。もし、驚くとするなら、それは映像ではなく物語の仕掛けのほうにあろう。
単純なのに、心地よいというスピード感溢れる映像を試みたはずなのに、話をあまりに簡単にしすぎて失敗することになるなんて、作者たち(監督は『Mr.&Mrs.スミス』のダグ・リーマン)にとっては予想外だったのだろうか。
空間をジャンプして、どこへでも行けるなんていう特殊な能力を身に付けてしまった男(『スターウォーズ』でダークサイドに落ちる主人公を演じたヘンデイ・クリステンセン)が、世界を股にかけて好き勝手してお気楽に生きる、なんていう話なのだが、ストーリーに意外性がない。想像の範疇を一歩も出ない。これでは、子供の夢並である。「どこでもドアをもらったらどうする?」程度のお話。
映画の後半もお決まりの展開。世の中そんなに甘くない。そんな特殊能力を持った人間が他にもいることがわかり、さらには、彼らを捕まえるための組織が現れ、追いかけられることのなる。
まぁ、それだけの話だ。こういうアメコミ風の作品は、ドラマに奥行きがないものが多く、これも御多聞に洩れず、ペラペラのお話を驚異のSFX(笑)で見せるだけ。この程度の思いつきで安易に超大作映画を作られても困る。
もう言い尽くしたことだが、SFX技術の進歩はどんな映像もリアルに見せることを可能にしたが、その分、もう何を見せても誰も驚かなくなった。もし、驚くとするなら、それは映像ではなく物語の仕掛けのほうにあろう。
単純なのに、心地よいというスピード感溢れる映像を試みたはずなのに、話をあまりに簡単にしすぎて失敗することになるなんて、作者たち(監督は『Mr.&Mrs.スミス』のダグ・リーマン)にとっては予想外だったのだろうか。