これがもう1冊の文藝賞受賞作。つまらないことはない。それどころか、おもしろい。もう1冊(『おひるのたびにさようなら』)も面白かったから、今回の文藝賞凄いよ、なんて言ってもよい。だが、なんだか軽すぎ。こんな軽~いだけの小説でいいのか?保坂和志はほんとうにこの2作を受賞作として認めたのか?どうなんだ!なんていい寄りたくなる。(他の3人はどうでもいいです。)
『引きこもり女子HIROは全く口をきかないが、人と話す時は携帯から、言いたいことをブログにアップして爆裂トーク。血でもない、ケチャップでもない、「血のり=けちゃっぷ」のようなバーチャルな現代に迫る、驚愕すべき才能の誕生。』
なんだか考えるのがバカらしくなったから、宣伝文から引用さしてもらいました。これだけ読むとなんだか凄いでしょ。確かにそんな内容ではある。嘘ついてない。だが、『驚愕すべき才能』というのはどうだかなぁ、と思う。
ブログで会話するなんていうばかばかしさには笑えるが、それがただの思いつきでしかない。これも設定の異常さだけで中身ない。主人公の女の子が出会うオダジョー似の男ヒロシの設定も面白い。彼がAV男優をしているというのもなかなかだ。彼がAVを始めたのは彼女とエッチする前に童貞であることが恥ずかしいから修行のために、である。そんあほな話ありか?この後、展開していく話も異常で笑える。だが、それがただの思いつきの域を出ない。突き抜けるイメージを作者が持て余してどうするのだ。ちゃんとそれを小説としてまとめて欲しい。
AV監督の自主映画の撮影に同行し、その独りよがりに辟易するという話も上手いとは思う。だが、どうしてそれだけで終わるのか。そこからほんとうのお話は始まるのではないのか。なのに中途半端なまま終わっていく。
こんな未完成なものを商品として提示する河出書房は安物の大作映画を連発するTV局製作の映画以下である。
『引きこもり女子HIROは全く口をきかないが、人と話す時は携帯から、言いたいことをブログにアップして爆裂トーク。血でもない、ケチャップでもない、「血のり=けちゃっぷ」のようなバーチャルな現代に迫る、驚愕すべき才能の誕生。』
なんだか考えるのがバカらしくなったから、宣伝文から引用さしてもらいました。これだけ読むとなんだか凄いでしょ。確かにそんな内容ではある。嘘ついてない。だが、『驚愕すべき才能』というのはどうだかなぁ、と思う。
ブログで会話するなんていうばかばかしさには笑えるが、それがただの思いつきでしかない。これも設定の異常さだけで中身ない。主人公の女の子が出会うオダジョー似の男ヒロシの設定も面白い。彼がAV男優をしているというのもなかなかだ。彼がAVを始めたのは彼女とエッチする前に童貞であることが恥ずかしいから修行のために、である。そんあほな話ありか?この後、展開していく話も異常で笑える。だが、それがただの思いつきの域を出ない。突き抜けるイメージを作者が持て余してどうするのだ。ちゃんとそれを小説としてまとめて欲しい。
AV監督の自主映画の撮影に同行し、その独りよがりに辟易するという話も上手いとは思う。だが、どうしてそれだけで終わるのか。そこからほんとうのお話は始まるのではないのか。なのに中途半端なまま終わっていく。
こんな未完成なものを商品として提示する河出書房は安物の大作映画を連発するTV局製作の映画以下である。