「とよ田」(自由が丘)

          

 自由が丘の「とよ田」に行ってきました。この店も独身時代によく通いました。砂肝、手羽、もものから揚げだけというシンプルなメニュー、その味の良さ、安さ、最高でした。当時も知る人ぞ知る隠れた名店だった筈ですが、今ネットで検索すると日本一から揚げの美味い店、○○ランキングで一位などと書かれていて予約がなかなか取れないそうです。

 一人ならなんとかとも思いましたが一応事前に電話予約しました(飲食店の一人予約は初めてですがこの歳になると気になりません)。以前あった場所から少し移転して新しい店舗になっています。17時30分開店ですが17時25分頃から店に入れてくれます。カウンター12席に、テーブル4席×4くらいでしょうか。17時45分くらいまではまだパラパラ程度でしたが、予約できる18時までには満席になりました。予約していない来客が扉を開けてはどんどん帰っていきます。

 私は昔どおり砂肝-手羽-もものコースを頼みましたが、砂肝-もも2とか、手羽-ももといったバリエーションを注文しているお客さんも結構いました。年配の二人組は砂肝3とお新香でした(後で追加するのかもしれませんが)。






          

 まず砂肝です。揚げたてがさっと出されます。コリコリでプリプリです。おいしい。思い出しました、この味、この歯ごたえ。鶏の砂肝をここ程おいしく食べさせる店、料理はありません。そのままでも七味を振ってもいい。






          

 次に手羽です。この手羽については記憶が定かでないのですが旧店舗でのモノと違うような印象です。いい意味でです。洗練されて極められた食べ物に進化しています。カラッとパリパリの皮と骨の周りについているジューシーな肉質。両手でかぶりつきましたが、夢中、恍惚の世界です。ノックアウトされました。これは凄い。






          

 そしてももです。厚めの皮と白肉の筋をがぶっとやります。肋骨風の細い骨もバリバリ食べられます。味付けもほとんどしていないのでストレートのひな鳥の旨さです。幸せ。

 どれも旨いですが、やはり手羽が光っていると思います。鳥の旨みを凝縮したようなから揚げです。これは病み付きになります。






          

 鍋は二つ使っていて、奥が砂肝、手前が手羽・ももです。予約しての新しい店舗への入店に少し緊張しましたが、ご主人が昔どおりのとても腰の低い丁寧な対応をしてくれてほっとしました。






          

 最後に新メニューの焼おにぎりのお茶漬けをいただきました(これに備えて美味しいキュウリの古漬けは今回控えました)。期待は大きかったのですが・・・これはサポートの女性陣が作っていてご主人は関わりません。だからではないでしょうがこれといった特徴もなく、あえて食べる必要はなさそうです。

 生ビール、日本酒、冷酒を飲んで勘定は5100円でした。これだけの味なので文句はありませんが以前と比較すると高くなったようです。メニューに値段が載っていないので、それぞれいくらか分かりませんが予想すると・・・砂肝700円、手羽1000円、もも1000円、お茶漬け500円、お通し200円、生ビール500円、日本酒500円、冷酒700円・・・くらいでしょうか。

 まだ明るい18時25分、気分よく店を出ました。




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