大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
「第12回京急将棋まつり」(8月14日)
渡辺竜王のブログで上大岡の京急百貨店でも将棋まつりが開催されることを知りました。先日渋谷の将棋まつりに行ったばかりですが暇だったのと上大岡に一度行ってみたいのもあって出向きました。4日開催の中の3日目です。
壇上は甲斐女流二冠と本田女流二段の対戦です。内容よりも田村康介六段の解説というか早指しの話しが面白かったです。鈴木八段との対戦で消費時間、田村2分、鈴木3分という勝負があったそうです。将棋は負けたけど、早さでは勝ったと。聞き手の鈴木環那女流初段から、どうしてもう少し考えないんですかと質問されて困っていました。
書籍(佐藤著「戦いの絶対感覚」)を購入してサイン会で佐藤九段にサインしてもらいました。1.天衣無縫 2.研鑽 3.(?) 4.気概の中から選ぶことになっていました。恥ずかしながら1.の意味を知らなかったのですが、こういう場合、一番目だろうと思い、天衣無縫をお願いしました。
天衣無縫(てんいむほう)とは 物事に技巧などの形跡がなく自然なさま、天人・天女の衣には縫い目がまったくないことから完璧で美しいことを表しているそうです。佐藤九段の将棋の理想なのでしょう。
佐藤九段の指導対局も観戦しましたが、結構な腕自慢(飛車落ちか角落ち)に対して本気モード(?)で手厚く厳しく手を進めていました。駒を引いたり、手を渡されたりして、ちびっ子が終わった後の挑戦者3名も困って中考していました。じっくり指して長いのかなと思っていると一気に崩すのはさすがです。指導対局とはいえ実戦は迫力があり面白かったです。
会場の人気はやはり羽生名人で講演、サイン会と大変な賑わいでした。17:30からメインイベントの羽生名人対佐藤九段の対戦があったのですが前回も観たので今回は早めに退散しました。
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テンシュテット/ウィーンフィル「マーラー交響曲第10番~アダージョ」
テンシュテットが生涯唯一ウィーンフィルを指揮した1982年ザルツブルク音楽祭のライブです。28年の時を経てようやくディスク化されました。
マーラーの未完となった交響曲第10番、残されたアダージョの演奏です。交響曲第9番第4楽章アダージョでこの世に別れを告げたマーラーが、再度アダージョで始めた音楽。現世と天国の間で魂が再び息を吹き返して苦悩します。複雑そして病的。バイオリンの不協和音、フルートの絶叫、コントラバスの歯軋り…これはウィーンフィルの十八番です。過激ともいえる激しい感情、表現の起伏。ロンドンフィルとのスタジオ録音も素晴らしかったのですが、ロンドンフィルとの演奏が第9番の延長にあるとすれば、このウィーンフィルとの魂の叫びは、この先に一体何があるのか…それは天国なのか地獄なのか先の見えない不安・苦しみ・緊迫感…そして浮遊感・脱力モードへ移行しますが気を抜くとすぐ目の前に死が口を開けて待っています。もう死を受け入れるのか、抵抗するのか…引き裂かれるような苦悩、諦観、それが切ないくらいに美しい。集中して聴きました。こんなにいい曲だったんだと認識です。
前半にベートーベンの交響曲第3番「英雄」が納められています。始まりは控えめで「あれっ?」という感じですが徐々に盛り上がり、第4楽章終結部は堂々として非常に大きな演奏で締め括られます。そしてマーラーへと繋がります。
残念ながらテンシュテットとウィーンフィルの相性は良くなく二度目はありませんでしたが、マーラーのアダージョを聴けば正に一期一会、この30分間に音楽家、演奏家として最善を尽くしたのが分かります。相性が悪いのにどうしてこんなに美しくて迫力ある演奏が可能なのか。お互い不思議な時間だったのかもしれません。音楽を愛する人間でありプロフェッショナルです。
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アレン・ハインズ「TOUCH」
フードコートを目的に横浜ビブレに立ち寄ったのですが、当然お隣のHMVを散策したくなります。ロック・ポップで注目盤がなかったので、クラシックコーナーに向かったところ、手前のジャズコーナーで心地よい音楽が流れていました。
ミディアムテンポのギターを中心にした音楽。でもジャズではないような。NOW PLAYINGの表示を見ると「ALLEN HINDS」、解説を読むと有名歌手から真っ先にお声のかかる大人気のスタジオミュージシャン、今やフロントマンとしても活躍とあります。このディスクはこれまでの3枚のアルバムからの選曲、ベスト盤とあります。
暫くクラシックコーナーで見て回っていたのですが、やはり気になって結局購入しました。
ベスト盤とはいえ全16曲ほとんど同じ雰囲気、アレンジでオリジナルのアルバムのようです。小気味よくうねるギター。誰とは思い出せないのですが、いろんなディスクから聴こえてきたような安定感のあるスムーズなギターサウンド。サンタナ、ジェフ・ベックに通じるところもありますがもっと軽くて同じではありません。玄人好みの渋いサウンドといえばいいのでしょうか。とてもいいです。ブルース、ジャズ、ロック・・・この音楽をどのジャンルと表現すればよいのか分かりませんが、フュージョンといえば軽すぎるような、分野の拘りを超えて自由に音楽、メロディを奏でています。
アレン・ハインズ初めて知りましたが注目のギタリストです。
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