散策路の道脇には防護柵などはなく、切り立つような断崖絶壁。カメラの立ち位
置は、海面から100mを越す高さ。前方に室蘭八景の一つマスイチを望む。一帯に
は、このように海面からそそり立つ海食断崖絶壁が数キロに渡り連なり、市内を代表
する景勝地が点在しています。
絵鞆半島は、室蘭港と市街地を抱え込むようにして西側の噴火湾に突き出る。半島
の外海側には、太平洋の大海原が広がっています。 女測量山の散策路は海に面している。断崖を這い上がってくる海風の影響で、
気温が低いのだろうか ニリンソウは、やっと開花を初めてばかりです。
マスイチの展望台の近く、海風を遮る傾斜地一帯は市内では屈指のニリンソウ
の自生地。傾斜地一面を覆うようにニリンソウの花が咲き競っています。ニリンソウの群生地の一角で、群れ咲く青花キクザキイチゲ。これだけ、まとまっ
て咲く場所は市内でも稀です。
半島を縦走するように観光道路が走る。路脇の雑木林の中で咲く山野草です。
エンレイソウ(延齢草)。この山野草は種類が多く花名の判別が困難だが、間違
いなければ、コジマエンレイソウ(小島延齢草)。他のエンレイソウに比べて、花は鮮や
かな紅色で大柄。この場所では十数株が塊り、飛び石状に大きな群落を造り花を咲か
せています。 キバナのアマナ(黄花甘菜)。他の場所では株は離れ離れ、この場所は環境が
適しているようで、まとまって花を咲かせている。白花キクザキイチゲ(菊咲一華)のシーズンは間もなく終盤。遅咲きなのか今が
盛りとばかりに、清楚な花を風に なびかせています。