イタンキ浜は、市街地に隣接する砂浜海岸です。日本の渚百選にも、指定されている道内屈指の
景勝地です。また、国内有数の鳴り砂海岸、砂は石英の結晶を多く含む。乾燥した砂を靴底で踏み
絞めると、キュキュと軽やかな音を発します。
浜の後方の一段高い場所で、オオマツヨイグサ(大待宵草)が花の季節を迎えています。この場所は
市内で最も大きなオオマツヨイグサの自生地です。
マツヨイグサは、遠い昔にアメリカ大陸から渡来した帰化植物。何故か、我が国固有種の雰囲気を
感じる植物です。
浜の後方には、高さ80mほどの白い凝灰岩と灰色の安山岩塊の断崖絶壁がそそり立つ。その土手
でエゾノキリンソウが花を咲かせています。
ハマナスの花の時期は終わり、早くも果実が色付きはじめてきました。
浜の前面には太平洋の大海原が広がります。
浜風を受けなびかせていました。一瞬息を止め
てのシャッター押しでした。
エゾノキリンソウの生育適性地は元来は海辺
の崖などです。このエゾノキリンソウも砂浜か
ら僅かに高い土手に固まり咲いていました。
一帯は太古に海底火山の噴火により隆起、この
ような地層を形成したとの学説があります。
風化により露出した白い崖と、草の緑が縁取
ります対比は、この時期のイタンキ浜の景色に
彩りを添えています。
エゾノキリンソウもきれいですね。
冬場は厳しい寒さでも、平気で越冬できるんですね。
安山岩塊の景色は不思議な雰囲気がして、自然のエネルギーを感じます。
そこだけは植物が育たないんですね。