グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬 近隣の自然が織りなす風景と
庭で育てる草花の今を発信しています。
 

牧草地に囲まれて・・・

2012年05月19日 | 室蘭の景色




 室蘭市立貴門岱小学校。市街地から遠く離れた室蘭岳の裾野に広がる牧草地
に囲まれた、全児童数30名足らず小さな小さな小学校です。
 毎年、児童達が丹精込めて造った 素晴らし花壇を見せてくれる。花壇コンクールで
は、全国最優秀賞や全道、市などで数々の賞を受賞。今年も、数種類のチューリップ
が花壇を鮮やかに彩りました。



校庭に咲くカスミザクラ。エゾヤマザクラと同じ野生種の桜です。花の色が白く、
遠くから眺めると霞のように見えることが樹名の由来、新緑の頃に花を咲かせる遅
咲きの山桜です。


 小学校の裏に広がる牧草地です。画面の左上部に、薄っすらと室蘭岳の頂。
そして、中央より、やや右に校舎の一部が見えます。このような環境の中に喜門岱
小学校はあります。


小学校の近郊の川岸に咲く野花です。

小学校の近くを流れる、清流ペトトル川。室蘭岳の中腹を水源とする清流です。
この場所は中流域、ここから5キロほど流れ下ると噴火湾。川岸の茂みに自生する
山野草が花を咲かせています。



 ヒトリシズカ(一人静)。花名の由来は、花茎が一本、さらに可憐な花と艶やかな
葉の
草姿を静御前に見立てての事から。


クルマバ・ツクバネソウ(車葉衝羽根草)ユニークな花名は、数枚の葉の付き方
が車の車輪にたとえられ、さらに、花や実の形が羽根突きの羽子に似ている事が花
名の由来。小さく地味な花だが何故か気になる山野草です。



ナニワズ(難波津)。本州の日本海側から道内に自生する。沈丁花科に属した、
花も葉も何処か沈丁花に似た落葉低木です。



フッキソウ(富貴草)。別名でも吉祥草と優雅な名を持つ。独創的な花と艶やかな
濃緑色の葉とのコントラスが目を惹く常緑低木です。

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5月の夕空

2012年05月17日 | 室蘭の夕日&夜景



朝から爽やかな5月の陽射しが降り注ぐ。
夕方になっても全天快晴。久し振
りに眺める、5月の
穏やかに暮れていく夕空の光景です。



 








 今日、当地の日の入り時間は18:58分。前回4月の中旬に、夕日を投稿して
から約1ヶ月。日没時間が一時間ほども遅くなっている。
 カメラアングルは、隣町 伊達市北黄金の小さな漁村の波打ち際。限りなく穏やかに
暮れていく、
西の空の光景です。

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雑木林に咲く シラネアオイ

2012年05月17日 | 室蘭・四季の野花&花木


 5月も中旬、当地にも ようやく若葉の季節が訪れる。何時もの散歩路沿いの
雑木林の中に新緑の爽やかな風が流れる。
先日まで花を咲かせていた エンレイソウ・キクザキイチゲ・カタクリなどは、この時期
なるとすっかり花を散らす。
変わって、雑木林の中ではシラネアオイが花を咲かせ始
めています。        







この雑木林の中で自生しているシラネアオイ(白根葵)の花色は、淡いピンク色と
白に近いピンク色の二色。群生
は していないが他の自生地に比べ、毎年一足早く花
を咲かせてくれるシラネアオイです。

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梅の花が咲く季節

2012年05月14日 | 室蘭・四季の野花&花木





洞爺湖の東湖畔から、一挙に急勾配の車道を登ると広大な梅林が目の前に広
がる。約2万㎡の斜面に、300本の豊後梅が栽培されている。梅の木は樹齢を感じ
させるかのように、粗々しい木肌を見せている。
 今年の春先は寒い日が続いた。開花が遅れるかと思っていたが予想に反して例年
通り。今を盛りとばかりに 梅の花が咲き
誇っています。







桜の花と梅の花の競演です。
本州方面では、桜の開花よりも梅の花が早く開花する。道内では、このように桜と梅
は、時期を同じくして花を咲かせます。

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牧草地の一本桜

2012年05月13日 | 室蘭・四季の野花&花木




室蘭岳の裾野に広がる牧草地に佇む、一本のエゾヤマザクラ。今年も5月の風
に、枝をなびかせ満開に花を咲かせている。
 樹齢は不明だが、永い年月を風雪に耐え抜いてきた幹と枝。さらに、5本の幹を束
ねる太い株元。何もかもが、
見る目に心地よい感動を与えてくれる桜です。


 

 この桜を見ることが出来る場所は、牧草地に沿うように走る高さ5メートル程の
道路際。一般的な桜の花見の雰囲気とは異なり、今年もこの桜を撮影に多くの方々
訪れています。
 ※ご参考までに : 歩道脇のスチール製の構造物は、防雪塀です。冬、西の方角から吹き付けてくる
  風雪から車の安全走行を確保するため、冬の間はダンパー プレートが閉じられます。

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南部陣屋史跡の春

2012年05月13日 | 室蘭の景色




室蘭南部陣屋史跡。江戸時代から明治時代への移行時まで、北方警備の任務
を担った南部
藩士が駐留。
 今は、屋敷跡の土台や侵入者を防ぐため築かれた土塁や掘などが、当時の佇まい
を僅かに忍ばされる。さらに、周囲には その頃に植えられた
杉の巨木が鬱蒼と生い
茂り
森を形成しています。








史跡の敷地内には、時代を重ねて来た見事な枝振りのエゾヤマザクラや種類を
異にする桜が、今を盛りと花を咲かせています。




史跡を囲むように築かれていた土塁内。木漏れ日の落ちる、やや湿り気のある
環境を好むニリンソウが、群がるように純白な花を咲かせている。


ニリンソウの花に混じるようにオオハナノエンレイソウ(大花延齢草)が、やや
上向き
加減に清楚な花を咲かせています。


 エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)。外来種のセイヨウタンポポと見た目には判別しに
くいが、花びらの付け根を裏側から見ると、ある程度の区別がつきます。





 史跡がある陣屋町は、室蘭市の西の郊外に位置する。全面を室蘭港、後方と
両側を小高い山に囲まれた緑あふれる小さな町です。
市内には市街地と一部の住宅地を除くと、規模の大小は異なるが、このような沢沿い
に多くの町が点在しています。

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ニリンソウの花が咲く季節です

2012年05月11日 | 室蘭・四季の野花&花木




 地球岬の散策路は、ニリンソウの花が満開を迎えています。先日まで咲き誇っ
ていた、キクザキイチゲ・エンゴサク・カタクリの花に変わり。路の両脇はニリンソウの
花で縁どられています。








 3枚の画像は、上から純白なニリンソウの花。次はミドリニリンソウ、最下段は、
ほんのりと 薄紅に色付いたニリンソウの花です。






フチゲオオバキスミレ(縁毛大葉黄菫)。鮮やかな黄色い花を咲かせています。
似たような スミレもあるが、このスミレは赤紫色の蕾を付ける事が大きな特徴です。



 スミレサイシン(菫細辛)。自生地は 道内南西部~本州の日本海側。花も葉も
大型なスミレ。ニリンソウの群落の中で隠れるように花を咲かせています。






 地球岬観光道路沿いで、イタヤカエデが花を咲かせている。黄色の小さな花と、
若葉の色と
のコントラストが遠目にも鮮やかに見えます






地球岬の散策路を後に。観光道路を約2kmほど下ると、室蘭市の中心部に到
達する。
再び街中を離れ、海沿いの上り坂を進むと測量山や絵鞆半島の景勝地が点在する、
測量山観光道路へと続きます。

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春の寄港、ダイヤモンド・プリンセス

2012年05月08日 | 室蘭港寄港・クルーズ客船&練習船・船舶など


大型クルーズ豪華客船、ダイヤモンドプリンセス。116、000トンの巨大な船体
が朝もやの漂う海面を滑るように室蘭港に入港しました。
 今年の室蘭港に寄港予定の大型客船は5隻。ダイヤモンドプリンセスは一隻目、春
の観光シーズンの開幕です。





崎守埠頭に接岸中のダイヤモンドプリンセス、船尾が特徴的な船体です。タッグ
ボート大きさと比べると、この船の大きさが分かります。





崎守埠頭の岸壁に停泊中のダイヤモンドプリンセス。船長は290メートル、船体
から相当離れないと、全体をカメラに撮り込む事が出来ないほどの巨大な船体です。




次の寄港地は、アメリカ・アラスカ州のスワード。室蘭港を出港するダイヤモンド
プリンセス。
桟橋の防護柵の内側には警備上の理由から一般の人達は立ち入る事は出来ない。
 桟橋の先端で、歓声を上げながら見送るのは、市内の幼児や小中高生、’よさこい
ソーラン’の混成チーム「AJG KIDS(エジック・キッズ)」の皆さん
です。

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エゾヤマザクラ

2012年05月07日 | 室蘭・四季の野花&花木




エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)は、北海道を代表する桜です。本州方面の桜の開花
から遅れること約一ヶ月、ようやく当地にもサクラの季節が訪れて来ました。
この桜は、 国道から居住地に入る道すがらに咲く。毎年、花が咲くのを多くの人達が
楽しみにしている桜です。






エゾヤマザクラは、開花とほぼ同時に赤茶色の若葉を生やす。花は淡紅色、葉
の色とのコントラストが美しい桜です。5月の爽やかな風に、花びらをなびかせながら、
枝一杯に 花を咲かせています。

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絵鞆半島に咲くニリンソウの花

2012年05月06日 | 室蘭・四季の野花&花木


散策路の道脇には防護柵などはなく、切り立つような断崖絶壁。カメラの立ち位
置は、海面から100mを越す高さ。前方に室蘭八景の一つマスイチを望む。一帯に
は、このように海面からそそり立つ海食断崖絶壁が数キロに渡り連なり、市内を代表
する景勝地が点在しています。
絵鞆半島は、室蘭港と市街地を抱え込むようにして西側の噴火湾に突き出る。半島
の外海側には、太平洋の大海原が広がっています。


 女測量山の散策路は海に面している。断崖を這い上がってくる海風の影響で、
気温が低いのだろうか ニリンソウは、やっと開花を初めてばかりです。






マスイチの展望台の近く、海風を遮る傾斜地一帯は市内では屈指のニリンソウ
の自生地。傾斜地一面を覆うようにニリンソウの花が咲き競っています。


ニリンソウの群生地の一角で、群れ咲く青花キクザキイチゲ。これだけ、まとまっ
て咲く場所は市内でも稀です。


 半島を縦走するように観光道路が走る。路脇の雑木林の中で咲く山野草です。



 エンレイソウ(延齢草)。この山野草は種類が多く花名の判別が困難だが、間違
いなければ、コジマエンレイソウ(小島延齢草)。他のエンレイソウに比べて、花は鮮や
かな紅色で大柄。この場所では十数株が塊り、
飛び石状に大きな群落を造り花を咲か
せています。


 キバナのアマナ(黄花甘菜)。他の場所では株は離れ離れ、この場所は環境が
適しているようで、まとまって花を咲かせている。



白花キクザキイチゲ(菊咲一華)のシーズンは間もなく終盤。遅咲きなのか今が
盛りとばかりに、清楚な花を風に なびかせています。

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