グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬 近隣の自然が織りなす風景と
庭で育てる草花の今を発信しています。
 

近くの野山で・・・

2014年08月10日 | 室蘭・四季の野花&花木



 当地では毎年、8月も10日を過ぎると秋の気配が漂い始める。今日、日中の最高気温は22℃。再び
 来週から夏の暑さが戻るとの予報ですが、季節は ゆっくりとした足取りで秋へと移り始めています。
   この時期になると、道路沿いや人の手が加わらない荒れ地で、キク科の
オオハンゴンソウが鮮やかな
 黄色の花を咲かせています。今は野に咲く花ですが、元々は明治時代に園芸用として渡来した帰化植物
 です。







 ツリガネニンジン(釣鐘人参)が、淡紫色の鐘状の花を俯き加減に花を咲かせています。草姿から秋の
趣を感じさせてくれる野花です。

 



 道端の藪の中で咲くオニユリ(鬼百合)です。花色や形から赤鬼を連想させる事からの命名。もう少し、
エレガントな花名はなかったかと思う 野に咲く球根草です。





 アメリカアザミの花の蜜を吸うキアゲハです。草名にアメリカと付きますが、元々はヨーロッパが原産地、
鋭い棘を全身にまとった赤紫色が一際鮮やかなアザミです。





 コクワの正式名はサルナシ(猿梨)。今年は生り年なのでしょうか、どの蔓にも実をたわわに付けていま
す。コクワの実は2~3cm程と小振りで表面は滑らかですが、実の切り口も味もキウイにソックリ。秋が深
まり、初霜が降りる頃が採集時期。生食や果実酒の材料として珍重される野山の幸です。

 


 クズ(葛)は、万葉の昔から秋の七草の一つとして数えられる。独創的な濃紺紫色の花を咲かせていま
す。
 古い時代から、食材などに利用に至った経緯に興味を抱く。葛切り・葛餅・根や花から生薬。さらに、蔓を
編み生活用品など・・・人とのか関わりの強い植物です。




 ヤマハギ(山萩)も秋の七草の一つ、紅紫色をした蝶形の花を咲かせ始めています。花と併せて、小さ
な淡緑色の葉が清々しく目に映る。ヤマハギは、季節の移ろいを感じさせてくれる落葉低木です。

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雨の庭に咲く・・・

2014年08月05日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)



 早朝からまとまった雨が断続的に降り、庭の草木もすっかり潤いを取り戻す。
当地では、今の時期が紫陽花の季節です。我家の庭のガクアジサイ(城ケ崎)も満開に花を咲かせていま
す。温暖な気候の伊豆半島で発見された事が、品種名となっています。咲き始めは、白色、開花が進むに
連れて、赤みをおび青系へと花色が変化する紫陽花です。



 カラマツソウ・デラバイが花を咲かせ始めています。細い茎の頂点は2メートルを超すほど、とても草丈
が高くなります。デラバイは、小さな可憐な花と薄緑色の葉とのコントラストが目に涼やかに映る耐寒性宿
根草です。





 ヤブランが、穂状に小花を密に付けて花を咲かせ始めました。この時期の草姿も魅了的な植物ですが、
秋になると濃青色の実を付ける草姿と併せて和の雰囲気を感じさせてくれる植物です。 
 下の画像は、8年前に本州方面から持ち帰り育てています「斑入りヤブラン」です。当地の気候にも慣れ、
年々、株が大きくなっています。

 





 フサスグリ(房酸塊)が小さな赤い実を実らせています。生食では酸味が強い液果ですが、ジャムや果
実酒などに利用されます。一方、育てて始めてから30年ほど経過。毎年 この時期になると庭の一角で実
をたわわに付ける。フサグリは、夏枯れの庭にアクセントを付けてくれる低木です。

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8月の夕映え

2014年08月03日 | 室蘭の夕日&夜景



  「室蘭市 エンルムマリーナ」近傍の岸辺から、穏やかに暮れゆく西の空の光景です。このところ、当地
 でも日中の最高気温が30℃前後の日が続いています。大気が湿り気を帯び、久し振りに輪郭がスッキリ
 と した夕日が出現しました。







 日没時間に合わせて港内ナイトクルーズが行われています。室蘭市は「日本五大工場夜景」の一ヶ所。
 夜の帳が下りると、港の周囲を街や工場の灯りが縁どります。さらに、イルミネーションに照らし出された
 白鳥大橋が、夜の港内に浮かび上がる。今、室蘭港ナイトクルージングは静かなブームを呼んでいます。


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追直漁港

2014年08月02日 | 室蘭の景色



 追直漁港は、市街地に隣接する風光明媚な漁港です。スケソウダラ・鮭・イカ・ウニなどの漁獲量は、
近郊の漁港の中で最大。さらに、高級魚のクロソイやホタテ貝の養殖も盛んに行われている、海産物の
流通拠点です。





 漁港の一角。小さな入江の断崖絶壁の岩場で桔梗が自生する。とてつもなく厳しい生育環境ですが、
清楚な花を潮風になびかせながら咲かせています。













 電波塔が林立する頂きは絵鞆半島の最高地点、標高199mの測量山。船に乗船しないで、外海側か
ら眺める事が出来るのはこの場所に限定されます。半島の裏側には市街地や室蘭港が広がっています。



 絵鞆半島の太平洋側(外海)には、高さ100mほどの海食崖が連なっています。半島には、断崖絶壁
や奇岩が織りなす景勝地が数多く点在しています。

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室蘭岳・西の沢の清流

2014年08月01日 | 室蘭の景色



 室蘭岳は、標高911mの北海道百名山に選定されている山です。国土地理の地図では鷲別岳と表記
されていますが、地元では室蘭岳の呼び名で親しまれています。
        今日は頂きへの登頂ではなく、西尾根コースを横切る沢まで、涼を求めてのトレッキングです。


 白鳥ヒュッテからは、険しい登山道の西尾根コースと一般的な登山道の夏道コースに分岐する。室蘭岳
は、北海道自然100選にも指定されている自然が豊かな
山です。





 室蘭岳の中腹、標高450mほどの場所。西尾根コースの登山道を横切るように沢が流れる。源流は、
 この場所から僅か約200m上流の山腹。ペトトル川は、急流となって噴火湾に向かって流れ下って行き
 ます。









 沢沿いの熊笹が茂る藪の中で、エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)が淡い青色の花を咲かせています。自生
している本数は5本ほど。素朴な花姿と色合が印象的なアジサイです。











 エゾニュー(蝦夷ニュー)は、白い小花を多数集めて大きな花を咲かせる。さらに、草丈は2mを優に超す
ジャンボ植物。道内と本州北部に自生するセリ科の多年草です。




 エゾノサワアザミが淡紅紫色の花を下向きに咲かせています。道内の低地や山地などに生えるキク科
アザミ属の多年草です。
 



 オニシモツケ/ショウマ?の仲間」でしょうか、毎年、気になる純白な爽やかな野花です。

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