ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

カリフォルニア・ワインの光と影

2007年02月06日 | ワインの話

Photo_205 当時中学生だったクアトロの父は、映画「ブリット」のカーチェイスに驚いた。坂の街サンフランシスコをムスタングが走り抜ける。坂を跳ね上がって車の裏側まで見える。その後の刑事アクションやカーチェイス映画の記念碑的作品だ。大人になって、このサンフランシスコを訪れた時、どこからかスティーブ・マックィーンが現れるのではと思えた。
憧れのサンフランシスコを昔の映画に思いを馳せながら歩いていると、日本人の観光客に声を掛けられた。カメラを持たずに歩いててたので、現地に詳しい中国人だと思って声を掛けてきた。「ニーハオ」とでも返事をすれば良かったのかもしれない。サンフランシスコは坂も多いが、中国人も多い。中華街も横浜のように充実している。
ワイナリー巡りをしていた時、ソノマのワイン博物館のようなところで、19世紀末のソノマでのワイン造りの様子を描いた版画が飾ってあった。足でブドウを踏んでいる人がいる。ブドウを圧搾している人がいる。味見をしている人がいる。そんな風景だ。よく見ると、その中には中国人が多い。この時期、南北戦争に勝ったのは良いが、黒人を使えず、中国人を使ったのだろう。ワイン造りは、重労働でカリフォルニア・ワインは中国人が活躍したようだ。
現在も、労働力はメキシコからの出稼ぎ者に頼っている。映画「トラフィック」の世界だ。常に、カリフォルニア・ワインの栄華を支える陰の部分もあるようだ。

コメント (1)
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