ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

聞く耳を持つチーズ

2010年06月03日 | チーズの話

Photo クアトロのお客様が徐々に徐々に聞く耳を持つようになった。そのことは嬉しくてなりませんし、まさにそれは私の努力の致すところと、そのように思っています。

チーズの取り合わせを注文すると、クアトロの父の説明が始まる。
「こちらのチーズは、イディアサバルといいまして、スペインとフランスの国境沿いにあるバスク地方の名産のチーズでありまして、羊のチーズをスモークしたものでありまして、バスク地方の文化としましては、・・・」

お客様は早くチーズを食べたいのだが、クアトロの父の話を聞いてやらないと食べられないことを悟り、フムフムなどと相づちを打っておく。

「このチーズ美味しかったですね、それでどこのなんて云うチーズでしたっけ」
やはり聞いていなかったことは多いのだが、美味しいチーズにはもう一度聞く耳を持つものである。

実際は、クアトロの父の努力の致すところではなく、美味しいチーズがあればこそお客様は聞く耳を持つのである。

コメント
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