チーズ師クアトロの父は、お客様に説明する。
ナポレオンがエジプト遠征に失敗し、パリに帰る途中、ロワーヌにあるヴァランセ城に立ち寄り、そこで出された山羊乳のチーズがピラミッド型でした。
エジプト遠征に失敗した腹いせに、そのピラミッド型のチーズの頭の部分を切り落とさせたと云う言い伝えのあるのがこの“ヴァランセ”と云うチーズです。
しかし、ナポレオンの怒りを買ったと云うのは信憑性がなく、しかもこの城の持ち主がその時代の名外交官のタレーラン。
彼が、ナポレオンの器量の小ささを誇示し、しかも地元のチーズの宣伝に使った寓話かもしれません。
いかにもタレーランらしい、陰謀と策略が見えるチーズなのです。
もうええでしょ
長い説明よりも、早く食べたいクアトロのお客様だ。
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