クアトロの父の子供の頃は、ひとりっ子でおばあちゃん子ということもあり、甘やかせて育ってきた。
おやつなども袋のまま預けられ食べていた。
大きなスイカも半分に割って食べるものと思っていた。
このスイカと云うものは、フルーツの中でも奇異なもので、半分に割った真ん中が旨い。
他のフルーツは半分に割ると種があったり芯があったり空洞だったりするものだ。
少年は、預けられた大きなスイカのど真ん中をスプーンで丸くくり抜き食べる。
スイカはこの一口が実に旨い。
そして、残りはもう食べない。
と云うことは、さすがに無かったが、真ん中だけを食べたいと思ったものだ。
その幼少の頃の記憶を呼び起こすのが、このパルミジャーノだ。
このパルミジャーノも真ん中の部分が実に旨い。
そして、その美味しさと後から来る贅沢をしたなと云う後ろめたさがまたたまらない。
とはいえ、クアトロのパルミはその後、出来上がった穴にパスタを投じて「パルミ・ペンネ」や「パルミ・リゾット」として活躍するのだから幾分安心出来る。
パルミの真ん中部分¥300で販売中。
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