「ガタガタうるせーんだよ、このヤロー」
「サッシカイヤが新しいワインを出したから、どうっだっていうんだよ、バカヤロー」
「まあ、兄貴聞いて下さいよ」
イタリアのスーパートスカーナと云う世界を切り開いた伝説のワイン“サッシカイア”を擁するテヌータ・サン・グイド。
そのテヌータ・サン・グイドからカベルネとサンジョベーゼが手を組んだ新たなワインが登場、イノシシの牙と呼ばれる“レ・ディフェーゼ”。
サッシカイアの次の時代を切り開くべきワインだ。
その評価は高く、味わいは滑らかさの中にも深みのあるサッシカイアらしい高級指向のワインだ。
そのレ・ディフェーゼがクアトロに殴り込みをかけたから事件だ。
「おう、クアトロの父に云っとけ、俺にも飲ませろってなバカヤロー」