ペペロンチーノかペペロンチーニか、クアトロはペペロンチーニと名乗っている。
どちらにしろ、本式の名称は、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ、ニンニクとオリーブ油と唐辛子のスパゲッティである。
略されてペペロンチーノなりペペロンチーニになった。
イタリアでペペロンチーノと注文すれば、唐辛子が一本出てくるのだろうか。
さらに、ペペロンチーニと注文すると複数の唐辛子が出てくることになる。
しかし、正式にアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノについての話と書いていると長くなるので、クアトロ流にペペロンチーニについてのお話。
このパスタは日本の素うどんのようなものとよく言われ、クアトロなどでも忘れられたようなメニューでめったに注文が入らないガラパゴス系パスタだが、これはとんでもない話。
たっぷりのオリーブ油とニンニクと赤唐辛子が融合したソースで食べる。立派に進化を遂げたパスタだ。
この素材の旨味の融合を乳化と呼ぶようになり、今は、イタリアンを語る上によく使われる単語だ。
お客様も乳化がどうのこうのと語る方が多く、これは、ペペロンチーニの地位向上の上で大変に有意義なことである。
クアトロでは、たっぷりのオリーブ油を使い熟練の技でソースを作り、メンに絡める。パスタを食べ終わった後にもソースは残るのだが、これはただの油ではなくソースなのだ。そのソースを飲み干すように食べるお客様は、かなりのガラ系の通である。
このペペロンチーニを基本にした「トウモロコシのペペロンチーニ」は、クアトロの夏の人気メニュー。
柏産朝採れの瑞々しい甘みのあるトウモロコシをこのペペロンチーニのソースに融合させる。
もちろん、残ったソースまで旨い。
今日から販売開始のクアトロだ。
クアトロの休日に、ふらりと立ち寄った酒屋。
色々と良い酒が揃っている。
その中に、お一人1本までと云う物がいくつかある。
限定販売に弱いクアトロの父は、2種類の日本酒を購入。
どちらも、新しい作り手による現代的な酒だ。
パリのレストランに並ぶ“SAKE”だ。
「九平次リュゴーシュ」
「新政ラピス美山錦」
名前やエチケットからして“SAKE”。
その味わいは、いかがなものか。
クアトロの料理にも合うでしょうか。
乞うご期待。
クアトロの父の未練がましいマグロの話のためか、昨日仕入れた本マグロが売れ残っています。
とは云え、このマグロは一日置いた方が旨い。
今が旬の近海の生本マグロで、良い刺しが入り、食べ頃となると、これは握りだろうと云うことになったクアトロ。
今日のディナーは酢飯を用意してお待ちしています。
クアトロの父も、美味しい日本酒を用意してお待ちしております。
とても変わったイタリアンのクアトロです。
父の日のためにクアトロが用意した“本マグロ”“ワタリガニ”“仙台牛”は、それぞれほぼ完売。
シェフは、クアトロの父にマグロを多めに仕入れたから残ったら父ちゃんに父の日のプレゼントだよと云っていた。
みんなでマグロ・パーティーにしようと土曜日の話。
だいぶ売れたから、マグロ丼にしようかと日曜日の話。
ほとんど売れたので、他の魚も集めて手巻き鮨となった日曜日の夜だった。
それでも、クアトロの父としては満足でした。
そして今日、クアトロのシェフはまたマグロを仕入れてきました。
今の時期の近海の生本マグロは特別に美味しいですよ。
クアトロの父に遠慮なく、今日はクアトロでマグロのカルパッチョを食べよう。
日本では源平が覇権を争っているころから、イタリア・トスカーナでワイン作りをしていたリカゾーリ。
そのワイン作りの歴史は千年に及ぶという。
近年には、キャンティ・ワインの基礎を築いたリカゾーリ男爵は、リカゾーリの公式と呼ばれワインの教科書にも登場する。
しかし、その後リカゾーリの権利は大手に売却され低品質の大量生産が行われ名声を失った。
そして現代にいたってフランチェスコ・リカゾーリによって畑は買い戻され、本来の高品質のキャンティ作りを成す。
今やそのリカゾーリが作るキャンティワインの評価はすこぶる高い。
今日、父の日にこの伝統のあるキャンティをお父さんたちに勧めよう。
イタリアンで飲むワインはイタリア・ワインだと信じるお父さん。
イタリア・ワインと云えばキャンティだろうと信じるお父さん。
そして、伝統を重んじるお父さんに最適なリカゾーリのキャンティを今日はお勧めしよう。