アルヴォーのサイトを出てメイン道路を東に向かうと道端の工業地帯の一角に大型店の集団が在る。ポルトガルでは経験した中で一番大きなコンチネンタルというスーパーでショッピング。野菜果物も豊富だけれど英国と比べて特に安いとは思わない。ポルトガルでは豚肉が一番食されているらしく、そのバラエティも大きい。なんといっても魚介類の豊富なこと、魚の色からして、英国の魚屋さんではなかなか目につかない。マッスル1Kgが1ユーロちょっと。刺身用に大きな黒鯛1匹が3ユーロだった。魚を買うと何も言わなくてもうろこを取ったりひれやとげを切り内臓をきれいに取ってくれるサーヴィスはあまり英国では望めない。
アルブフェーラの手前で、6年前に気に入って2週間も泊まったキャンプサイトへ行ってみた。でもここにはWiFiがなくて、これからお正月まで誰とも連絡を取らないで住むのは辛いから、アルヴォーから60Kmほど離れたクオーテイラを目指した。6年前に何度か渡った橋を思い出し、道端のあちこちで売っているオレンジを見て ”又ここへやってきた ”との思いを強くした。オレンジは 5Kg で1ユーロから2.5ユーロと値段の幅が見られ、結局どこでも買わずに通り過ぎた。
クオテイラのキャンプサイトは町の中心からあるいて1kmくらいの大変大きなサイトで、只のYiFiがキャンパーから500メーターくらい離れたサイト内のレストランに在った。北ヨーロッパからのキャンパーやキャラバンが集結している。ほとんどがここで越冬するつもりらしい。
町の大通りは海岸と平行して走っており、真っ白の高層建築の並ぶ大通りの街路樹は夏には花盛りになるらしいジャカランダの木が冬枯れしている。
ブルーのアズレジョの飾られたバス停、道端のカフェーで語らう人たちもポルトガルの気候を見れば不思議でない軽装。晴天で風は冷たいけれど、戸外でイスに座ってコーヒーを楽しむことなど今日の英国の天気ではとっても無理。ちなみにポルトガルのコーヒーといえば、おままごとのような小さなカップにめちゃめちゃに苦い真っ黒のもので、一度で懲りて決して飲まないことにしている。
家々の外壁がタイルで飾られたものはやはり古い通りに多く、新築の住宅は真っ白の高層になってしまうようだ。この様な外壁タイルもここポルトガルならこそで、これが冬は凍結する英国や、北ヨーロッパなら一冬で、タイルはぼろぼろに崩れてしまうこと確実。