ナザレの南の海岸線のサイトで2泊した後、今日11月30日にはオビドスへやってきた。天候変化の激しい一日だったが、ここオビドスへついた時は青空が広がり、遠くからでもしっかりと目に付く町を取り囲む城壁で期待に胸を膨らませた。
オビドスはローマ時代に敵の侵入を防ぐために砦が築かれ、その後イスラム教徒に征服されたが12世紀ポルトガル初代王アフォンソ・エンリケスによって奪取された。1282年オビドスを訪れた王妃イザベルはこの町に魅了されディニス王が町をプレゼント、それ以来王妃の直轄地となっていた。
中世そのままの狭い石畳の通りで、丘の中腹にあるため坂道と教会の多い小さな街だ。
イスラム時代に作られた城門を入ると門の内側の壁にはブルーのアズレージョで覆われている。門は二重構造になっていて片隅におばあさんが洗濯物を干しているのかと思ったら、刺繍したテーブルクロスなどのお土産を売っていたのだった。雨上がりの石畳が美しい。
城内は道が2本に別れ左の上の道を行くと、両側の小さな家屋はお土産店やリッカーショップで、素敵な陶器の壁飾りなどが白い壁に展示されている。城の方面が高くなっておりここから見下ろすこの小さな町はすばらしい。
15世紀建立の城は現在はポザーダと呼ばれる国営のホテルになっていて、中を見学することは出来ない。このポザーダはポルトガルの古城や修道院などを高級ホテルに改造したもので、45軒のポザーダがポルトガルに点在する。
サンタマリア教会はサンタマリア広場の一辺を占め教会内部の壁一面がブルーのアズレージョで覆われている。教会内のこのような装飾はここで初めて目にした。
下のサン・ペドロ教会はアズレージョ無しの簡素な装飾だが、祭壇が金色のまばゆいもの。
城壁の上は歩いて1.5Kmで全周できるそうだが、途中で引き返し、デザインミュージアムを覗いてみた。その前庭の巨大なレモンには驚いた。