月曜日から毎日晴天が続いている。今までの悪天候はまるで悪夢のようだった。朝9時過ぎにキャンプサイトを出た。昨日水曜日はポルトガルのジェネラル・ストライキだそうで、近くの村のガソリンスタンドだけが開いているからと、サイトの管理人に勧められた。給油といえばスペインのほうがポルトガルより安く、ディーゼル1Lで95ペンスくらい、ポルトガルになると1L で1ポンド5ペンスくらいになる。それでも英国の1ポンド25ペンス位とは雲泥の差で、満杯のタンクで10ポンドくらいの差が出てしまう。英国は交通費やガソリン代などがヨーロッパ一高い。
地球の歩き方のポルトガル版に ポルトの南の海岸沿いの町アヴェイロ(Aveiro)が見所と書いてあった。この土地はまったく平坦で、町の中心には運河が走り、昔は海草を取って耕作地の肥料にするための色とりどりのボートが観光用に浮かんでいるという。ポルトガルのベニスと呼ばれているとか。ぜひ見たいと高速道路を降り、またもや乗り継いで行って見たが、町の中心へ行けない。無理して入って駐車できなくて、あきらめて南のミラ(Mira)のキャンプサイトをめがけて走った。
ミラまで行く途中でも何回か道に迷って、上2枚の写真はアヴェイロではないが、このような平坦できれいな町だろうと思われる。残念ながらミラのキャンプサイトは閉まっていたため、フィグエイラ・ダ・フォズのサイトまで南下しなければならなかった。
散々道に迷い、やっとキャンプサイトにたどり着いたときは、本当に疲れ果てた。せっかくの晴天、お昼ごろにつけばゆっくり散歩して、日向ぼっこも出来るものをと亭主の愚痴ること。この系列のキャンプサイトは大きくて、安くて、海辺に在る。松林に囲まれたこのサイトも夏用ホリディヴィラやキャラバンパークまで一諸になっていて、フリーインターネットもある。
ただインターネットはオフィイスの隣のテレビ室まで出張しなければならない。
今日木曜日は一日ゆっくり休みにして、海岸へ散歩に行った。サイトの周りの松林はすらりと高いまっすぐな松が生えているが、海に近くなるほど曲がりくねって苦悶状態をそのままにしたような木々が多い。
近くの村まで足を伸ばし、海岸の広場に飾られていたカラフルな船がこの一帯で昔から使われている漁船だと知った。