14世紀に建設された王宮はかっては王室の夏の離宮だった。歴代の王によって増築改築され、室内装飾は豪華絢爛、16-7世紀のポルトガルが世界に躍進した頃の栄華を反映している。
上の写真では煙突が1本しか見えないがこれはベーナ宮殿から見おろした角度で高さ33メートルの巨大な煙突がよく目につく。
右上はシントラの街角に飾られたのアズレージョで、シントラをよく描いている。このようなお土産なら欲しいと思った。
高い2本の煙突を持つ台所、アズレージョで覆われたブレイゾンホール、エキゾチックな中国の間,27羽の白鳥を描いた天井画などスナップホリックと亭主に呼ばれている私には格好の場所。日本人の大団体が通訳につれられぞろぞろ写真はフラシュ無しで可のところもお構いなく、バチバチピカピカやっていた。個人にはうるさい警備の人も団体には甘い。皆見て見ぬ振りをしている。
たった1日でシントラの観光見所を全部見るのは無理とわかった。王宮近くのレストランで昼食を終わったらもう2時過ぎ、王宮を見終わって3時半過ぎ、郊外へ行くバスを待つ。間違った郊外バスで1時間も無駄にしてしまい、レガレイラ宮殿についたのは、山頂の宮殿に夕日が輝きだした頃だった。あわただしく宮殿の内外をみてまわる。
この宮殿は12世紀に王族の別荘として建てられたが、20世紀前半イタリアの建築家ルイジ・マニーニが購入し改築したもので、二階、三階が設計図の展示やマニーニが手がけた建築物の写真などが飾られている。
よく手入れのされた庭は大急ぎで通り過ぎたので、後にこの宮殿の案内図を見て驚いた。ここの屋敷だけで一日かかりそうなくらい広いということがわかった。
リスボンからシントラまでの列車は10分おきに出ている。一時間に一本のバスを待つ間、駅のすばらしいアズレージョを写し回った。切符売り場の壁を覆うアズレージョと窓口のおじさんはいかにもちぐはぐ。