りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

小指。

2008-07-13 | Weblog
写真は、僕の右手の小指。

多少、変形していることが分かるだろうか?
外側にケロイドが盛り上がってそれが邪魔して
曲がっている。

1歳半の冬。
石油ストーブの中に、手を突っ込んだ。
当然、僕の記憶は、ない。
祖母(今はもう亡くなったが)の話によると、
ストーブの真ん中で燃える、真っ赤な
あのドーム状の芯を触ろうとしたらしい。
祖母が気づいた時には、もう僕の指は
真っ赤なドームにくっついていた。
その瞬間、僕は、断末魔のような叫び声を上げたらしい。

それから37年。
僕は元々、手は大きい方ではないが、
それでも左手の小指はそれなりに成長してきた。

しかし、右手の小指はあの日のまま。
ずーーーーーーーーっと、あの日のまま。
左手の小指と並べると、笑ってしまうほど大きさも長さも違う。

それにしても不思議だ。当たり前だけど、不思議。

1歳の時は、右手の小指も1歳だったのに、
1歳半の時から、僕の右手の小指だけは、ずーーーーーーーーっと、
1歳半のままだ。
10歳の時も、15歳の時も、20歳の時も、そして、来年いよいよ
40歳になるのに、右手の小指だけは、今も1歳半のまま。

まるで、昔の忘れ物みたい。

何かを暗示してたり象徴してたりしているのなら、まだこの日記にも
書きようもあるけど、30数年間一緒に過ごしてきて、そんなものも
感じたことがない(笑)

その代わりに一丁前に、いつまにか、僕のアイデンティティのような
存在にまでなってやがる

まぁ、これからも893にでも転職しない限り、死ぬまでこいつとは
付き合っていくんだろうな。

右手の小指よ、あらためて、よろしく
コメント (2)
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