「こぼれ蛍」という言葉がある。
辞書には載っていない。たぶん造語なのだろう。
この言葉に僕が出会ったのは、今から10年以上前の大河ドラマ「毛利元就」の中でだった。
詳細は割愛するが、戦で四面楚歌になってしまった武将の前に、一匹の蛍が現れた。
それを見た武将が独り言のように言った台詞の中の言葉だった。
「自分はこぼれ蛍だった。大内家に秋がきているのを一人知らず、群れからはぐれて。。
かなしいこぼれ蛍だったのう。」
「蛍の季節が終わり、仲間がいなくなったというに、気づかずにいる蛍のことじゃ。
そこまで秋が来ておるというのに、こぼれ蛍はのんきじゃのう」
今朝、庭のプランターにあさがおが咲いていた。
仲良く寄り添うように。。。。
「こぼれ蛍」という言葉があるなら、「こぼれあさがお」という言葉もあるのだろうか?
もう夏も終わろうしているのに、それを知らず咲いてしまった、綺麗な淡い紫色のふたつのあさがお。
少し不安げなあさがお。今にも消えてしまいそうなあさがお。
でもそのふたつのあさがおは、朝日を浴びて咲いている。咲いているのだ。
“夕方、僕が帰ってくるまで、どうか咲いていておくれ・・・”
ふたつの小さなあさがおを眺めながら心の中でそう願って、
僕は会社へ向かった。
辞書には載っていない。たぶん造語なのだろう。
この言葉に僕が出会ったのは、今から10年以上前の大河ドラマ「毛利元就」の中でだった。
詳細は割愛するが、戦で四面楚歌になってしまった武将の前に、一匹の蛍が現れた。
それを見た武将が独り言のように言った台詞の中の言葉だった。
「自分はこぼれ蛍だった。大内家に秋がきているのを一人知らず、群れからはぐれて。。
かなしいこぼれ蛍だったのう。」
「蛍の季節が終わり、仲間がいなくなったというに、気づかずにいる蛍のことじゃ。
そこまで秋が来ておるというのに、こぼれ蛍はのんきじゃのう」
今朝、庭のプランターにあさがおが咲いていた。
仲良く寄り添うように。。。。
「こぼれ蛍」という言葉があるなら、「こぼれあさがお」という言葉もあるのだろうか?
もう夏も終わろうしているのに、それを知らず咲いてしまった、綺麗な淡い紫色のふたつのあさがお。
少し不安げなあさがお。今にも消えてしまいそうなあさがお。
でもそのふたつのあさがおは、朝日を浴びて咲いている。咲いているのだ。
“夕方、僕が帰ってくるまで、どうか咲いていておくれ・・・”
ふたつの小さなあさがおを眺めながら心の中でそう願って、
僕は会社へ向かった。