りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

Merry X'mas Show

2013-12-24 | Weblog
我が家には、いまだにVHSのビデオテープがある。

今ではほとんどというか、まったく観る事はないのだけど、根が貧乏性なため、
なかなか捨てられないまま、時代遅れになったことも知らずに、今でもテレビの
そばのラックの中でデカイ顔をして居座っている。

そんなビデオテープの中に、ワタシが高校生の頃に録画した番組のテープが
今でも残っている。
当然ながら、時代遅れのビデオテープ群の中でも、それが最も古い代物だ。
擦り切れた背表紙には、当時18歳だったワタシの汚い字でこう書いてある。

「Merry X'mas Show」

1987年12月24日に放送された音楽番組のタイトルだ。
桑田佳祐をはじめ、当時の邦楽(当時はJPOPなんて言葉は影も形もなかった)を
代表するミュージシャンが一同に会した画期的な番組だった。
そんな夢のような音楽番組が、聖なる夜に放送されたのだ。



思い返せば、あの頃はクリスマスイブ自体も、今ほど完璧なイベント化は
されていなかったような気がする。
バブルはすでに始まっていたようだけど、半年前からのホテルの予約とか、
ティファニーの3連リングといった、訳のわからない熱を帯び始めたのは、
この翌年あたりからではないだろうか。
この番組は、クリスマスイブがそんな“明後日”の方向の祭りへと進み出す
直前に作られた音楽番組だった。

時代は周りに周って、今ではホテルの予約も、ティファニーの3連リングも、
とんと耳にしなくなった。
単にワタシが年を取っただけなのかどうか分からないけど、今年のクリスマス
イブも、ワタシは仕事が終われば普通に帰宅して、普通に家族と過ごす予定だ。
つまり、この番組を放送されていた頃と同じような、家族だけのクリスマスイブを
過ごすことになるのだと思う。

ただひとつだけ、あの頃と違うことがあるとすれば。

それは、あの頃の家族はワタシの両親が作った家族だったけれど、今の家族は
ワタシと妻が作った家族・・・ということだろうか。


I wish you a merry christmas.  

●Merry X'mas Show '87
コメント
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