林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

北海道完乗の旅-まだ見ぬ鉄路を求めて 7

2009-10-01 | 鉄道・旅行
7.二つの函館本線と断念された五稜郭のトワイライト取材

函館本線は函館から旭川までを結ぶ423.1kmの長距離路線である。
函館、五稜郭から長万部までは特急や寝台列車が通るために運転頻度はJR北海道としては高い。
函館から江差線と分岐する五稜郭までは電化されているが、
基本的には非電化区間で、特急も普通列車も気動車が使用される。
札幌に直通列車も室蘭本線東室蘭までは非電化なので、
「北斗」はキハ183系、「スーパー北斗」はキハ281系、キハ283系が使用されている。
普通列車は函館から長万部までは国鉄形気動車キハ40系列が充当されている。
この函館本線は函館から長万部までの区間に2つのルートが存在する区間が二つある。
ひとつは七飯から大沼間、もうひとつは大沼から森間である。
このため路線図は変形的な雪だるまのようになっている。
七飯から大沼は渡島大野、仁山を通るルートが本来のルートであるが、
この区間は勾配がきついため、七飯からトンネルを通って直接大沼に抜ける別線が建設された。
それが通称藤城線と呼ばれる路線で下り列車線用である。
下り列車のうち、渡島大野と仁山に停まる必要のない貨物列車や特急などがこちらのルートを利用する。
また大沼から森の間にも二つの函館本線が存在する。
それが駒ヶ岳を経由して内陸部を走るルートと、渡島砂原を経由して海岸部を走るルートである。
内陸部を走るルートが本来の函館本線だが、登坂がきついことから海岸部を迂回するルートが建設された。
それが通称砂原線と呼ばれるルートである。
海岸線を通るため、その分遠回りとなる。
大沼-森間で内陸部を通る駒ヶ岳ルートが22.5kmなのに対して、
海岸部を通る砂原線は35.3kmとなっている。
今回は二つの函館本線を完乗することを確認したいと思い、
行きは特急「北斗15号」で藤城線経由で大沼、駒ヶ岳ルートで森に至る。
帰りは砂原線経由の普通列車に乗車し、大沼からは仁山、渡島大野経由で帰ってくる。
これで二つの区間の二つのルートを完乗したことになる。

函館市電の取材を撤収してJR函館駅に行き、特急「北斗15号」の自由席を確保する。
中途半端な時間だったためか、自由席は意外と余裕があった。
立売で「青函トンネル弁当」1,050円購入し、車中で喰う。
立ち売りと行っても厳密にはワゴンの上に商品を置いている。
それでも列車に合わせてワゴンを移動して販売しているので、効果は立ち売りと同じである。
特急「北斗15号」は15:23に函館駅を出発する。
函館市電取材に没頭していたため、昼食がこんな時間になってしまった。
それでも駅弁を喰って漸く落ち着く。
38分で森駅に到着する。
森駅は名前は“森”だが、実際は海の直ぐ近くであり、ホームからは海が見渡せる。



この駅を有名にしたのが駅前ロータリーにある柴田商店の“いかめし”である。
以前、SL函館大沼号に乗った時にはこの駅に来て“いかめし”を喰った。
しかし今回は時間が遅かったこともあり、完売してしまったようである。
21分の折り返し時間で函館行きのキハ40形に乗り込む。
ここから砂原線経由で大沼に行き、仁山、渡島大野経由で五稜郭まで行く。
函館のひとつ手前の五稜郭まで1時間2分かかった。
遠回りルートであり、また各駅停車ということもあって行きの倍近い時間がかかってしまった。
五稜郭で下車したのはここでトワイライトエクスプレスを取材するためである。
トワイライトエクスプレスは五稜郭駅で札幌から牽引してきたDD51型ディーゼル機関車重連と、
青函トンネル対応のED79型電気機関車との付け替えを行う。
しかし運転停車のため旅客扱いは行わず、実際に乗った時には付け替えシーンを取材できない。
そこで今日、事前に付け替えシーンだけを先に取材しようと思ったのだ。
しかし森駅を出た時はまだ十分に光量があったのだが、
五稜郭で下車した時には完全に夜の帳が降りていて、自然光での取材は不可能になっていた。
そこで最終的にここでの取材は断念する。
トワイライトエクスプレスの到着は18:40頃で、約20分の停車となるが、
それまで1時間近くもあり、また函館市電の取材で疲労がたまったこともあって、
それまで待っている体力が残っていなかった。
十分な取材が出来ないと分かっていて、1時間も待てる筈がない。
そこで18:03の列車で函館に戻る。
夕食は函館駅2階の「和華」で北海五目あんかけ焼きそば850円喰う。
そういえば昨日も焼きそばだったな・・・。
売店でビールなどを買ってホテルに戻り、飲む。
今日も風呂に入ることは出来ずにそのまま寝てしまう。

 ※この文章はgooブログ「林檎乃『とほほ・・・。』ブログ」と
  ぷらぷらレール「れいの日記」、同時公開です。
  ご了承下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする