林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

トワイライトエクスプレス「ダイナープレヤデス」

2009-10-21 | 鉄道・旅行
北海道完乗の旅の帰りには寝台特急「トワイライトエクスプレス」を利用した。
この列車は大阪と札幌を結ぶ寝台列車であり、
毎日往復するわけではないので臨時列車扱いではあるが、
それでも定期運行されている列車の中では最長距離を誇る列車である。
そして日本の寝台列車の中で「北斗星」、「カシオペア」と並んで、
食堂車を連結している数少ない列車のひとつでもある。
食堂車には「ダイナープレヤデス」という名称がつけられている。
しかもこの食堂車のディナーはフランス料理しか利用することが出来ない。
和食の「日本海会席御膳」6,000円もメニューにあるが、
これは部屋に配達されるものであり、食堂車では食べることは出来ないのだ。
食堂車ではディナー・コース12,000円が唯一のメニューとなっている。
利用にあたっては3日前までに予約しなければならないが、
座席まで完全予約制であり、座席が埋まった段階でもう利用することは出来ない。
そのため日本の食堂車のメニューの中で一番料金が高いにも拘わらず、
トワイライトエクスプレスの“スイート”、“ロイヤル”のチケット同様、
予約がなかなか取れないチケットのひとつである。
今回はこのディナーコース12,000円のディナー券、食事予約券も購入した。
さすがに12,000円はちょっと高いような気もするが、
今まで使わずに取っておいた“定額給付金”12,000円を当てて購入することにした。
定額給付金は“景気対策”と“地域振興”のために配布されたものであり、
普段買わないものを地元で購入するのが正しい使い方である。
そういった意味では地元の駅の“みどりの窓口”で、
普段だったら絶対に喰うことのないフランス料理のコースのディナー券を購入したのだから、
麻生太郎前総理大臣からも「さもしい!」と罵られずに済むだろう。

5時30分になっていよいよディナーの開始である。
フォークやスプーンがいっぱい並んでいて、それだけで緊張する。
えっと、どれから使えばいいのだろう・・・。
ドリンクは国産の赤ワイン「北海道ツヴァイゲルトレーベ 2007」ハーフボトルをオーダーする。
何故赤ワインかと云えば、部屋でも赤ワインを飲んでいたからであり、
何故国産なのかといえば、外国産のものより安かったからである。
ワインが運ばれて、一口飲んでからいよいよディナーが始まる。

前菜は「茶美豚のパテ・アン・クルート」である。



「パテ・アン・クルートとは、挽肉をパイ生地で包んで焼いたフランス料理定番の前菜です。
出来上がるまでに、非常に時間と手間のかかる前菜で、
最近では出す店も段々少なくなってきました。」とメニューに書いてあった。

スープは「フランス産マロンのクリームスープ スパイス風味」である。



「フランス産のマロンに八角やカルダモン、生姜、中国山椒などを加えたスープです。
非常に個性的な香りで、スープと言うより、
二皿目の前菜という感覚で召し上がって頂きます。」だそうである。

魚料理は「平目のヴァプール サフラン風味のトマトとパールオニオンのコンポート」である。



「平目はあっさりと召し上がって頂くために、油で焼かずにヴァプール(蒸し)して火を通します。
ソースはサフラン風味のトマトソース、付け合せには赤ワインやバルサミコ酢、
カレーの風味を付けたパールオニオンを添えています。
仕上にピスタチオのオイルを使っていますが、
全ての味が混ざり合ったときのバランスがポイントです。」だそうである。

肉料理は「牛フィレ肉のステーキ 椎茸の詰め物と赤万願寺、小松菜ペースト添え」である。



「牛フィレ肉は提供の直前に、列車の中で焼き上げます。
付け合せは京都の海老芋を詰めた椎茸、ローストした京都の赤万願寺唐辛子、ペーストにした小松菜の3品です。
小松菜ペーストはステーキやどの付け合わせとも合うように仕上げています。」だそうである。

デザートは「ゴルゴンゾーラのアイスクリームとファール・ブルトン」である。



「このお皿の主役は何と言ってもゴルゴンゾーラのアイスクリーム。
ゴルゴンゾーラの塩加減と砂糖の甘さのバランスが絶妙です。このバランスを邪魔しない、
これも塩味のスイーツ、ブルターニュ風ファールを添えました。
無花果は一度、赤ワインで煮込んでから低温のオーブンでゆっくり乾燥させています。
甘さと塩味のバランスを楽しんで頂くデザートです。」とメニューに書かれている。

最後にコーヒー又は紅茶が出てくるが、ここではコーヒーをチョイスした。



「今回のメニューでは、インドネシアの『ガヨ・マウンテン』を召し上がっていただきます。
インドネシアのコーヒー栽培の歴史は古く、1696年、
オランダ人がインドから苗木を持ってきたことに始まります。
産出されるコーヒーが非常に良質なことは古くから知られていましたが、
最近特に注目されています。」ということである。

ほとんど味の解説はなくて、総料理長、伊福部雅司シェフのメニューのコメントを丸写しだが、
今まで食べたことのないものばかりで、解説のしようがない。
唯一言える感想は「美味しかったです。」だけである。
とほほ・・・。
コメント (2)
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