12.東海道本線各駅下車の旅-摂津本山と阪急岡本駅
JR摂津本山駅は島式2面4線の地上ホームを有する。
1番線、2番線は上り、3番線、4番線は下りが使用する。
ただ、外側の1番線、4番線は通過列車が使用、
そのため転落防止の柵が設置されている。
南北に駅舎があり、橋上駅舎化されている。
摂津本山に駅が出来たのは1935年12月25日である。
現在の所在地は兵庫県神戸市東灘区岡本一丁目だが、
武庫郡元山村であり、予讃線の元山駅と区別するため、
律令制の国名だった摂津を冠して摂津本山の駅名になった。
北口を取材する中で、全景撮影のために、
駅前の道を撮影ポイントを探しながら歩いていたら、
案内板に阪急岡本駅が徒歩圏内にあることを知る。
そこで予定はなかったが、急遽阪急岡本駅を取材することにした。
阪急電鉄岡本駅は相対式2面2線の地上ホームを有する神戸本線の駅である。
1番線は下り、2番線は上りが使用する。
画像は南口で、1番線に隣接して設置されており、
ホームより低い位置に南改札が設置されている。
2番線側にも北改札口が設置されているが、出入口に駅舎はない。
1番線と2番線の間は地下道で結ばれている。
以前は構内踏切で結ばれていた。
阪急は1906年10月19日に箕面有馬電気軌道として設立され、
1910年には宝塚本線、箕面線が完成した。
1918年2月4日には社名を阪神急行電鉄に変更し、
1920年には神戸本線、伊丹線が開業した。
戦時中の1943年10月1日に京阪電気鉄道と合併し、
京阪神急行電鉄となり、戦後京阪電鉄は独立するが、
新京阪鉄道が敷設した路線を譲り受け京都本線とした。
岡本駅は阪神急行電鉄神戸線(現・神戸本線)開通と同時に開業した。
所在地の兵庫県神戸市東灘区岡本五丁目で、地名から駅名が来ている。
阪急岡本駅を取材してJR摂津本山駅に戻る途中、
足下の石柱の案内には「国鉄元山」と書かれていた。
たぶん、国鉄分割民営化された、
1987年4月1日以前に設置されたのだろう。