rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

心が落ち着くまでの期間、3ヶ月

2011-06-09 23:37:23 | 随想たち
あの忘れられない震災から、3ヶ月が経とうとしている。
早いようで、遅いようで。
今日、やっとのことで2枚のイラストを描き上げた。
震災前に、いくつかの構想を練っていたものを、ここ2週間かかって下絵とパソコンで仕上げたのだ。
まだ、最終の彩色待ちの絵が、4枚残っている。
あの震災で、幸運にもたいした被害に会わなかったのにもかかわらず、2ヶ月は絵を描くことが全く出来なかった。
ブログだけは、ほぼ毎日書いても、絵にはどうにも手が着けられなかったのだ。
これは、自分だけなのか?
先日、先輩でもあり友人でもある方から電話があり、この状況を話した。
すると、その方も、震災以降、全く絵を描くことが出来ないでいるというではないか!
それで、思い出したことがある。
やはり昔に絵を指導していただいた方も、「環境などが大きく変わると、3ヶ月は何も手を着けられなくなる」と、言っていた。
3ヶ月・・・
たしか、細胞のサイクルに、早いもので3ヶ月のものがあった。
何かしら、関係があるのだろうか?
とにかく、心が落ち着いて何かを創造するためには、3ヶ月の時間が必要なのだ。

しかし、3ヶ月で癒えるものなら、まだ大したことではない。
何年かかっても、癒えない心の傷もある。
何十年何万年かかっても無害にならない汚物もある。
それは、二次三次被害を生む場合もあるのだ。

ようやく、前に進める心持になったとしても、以前とは違い、心が重くなったと感じる。
パンドラの箱に恥ずかしげに隠れて残った、「希望」が、風前の灯にありそうだ。
何とかして、「希望」を大きく育てなければ。
自分の出来ることはとても小さい。
己だけが空回りして、何の貢献も出来ずに終わりそうだが、それでも、自分の信じる”美”をもって、「希望」に命の水を注いでいけたらと思う。
浮世離れした、「心だけ貴族」を全うしながら。

 ハート

 ファーマーうさぎ

どうにかこうにか作ったホームページ「ムーサの領地ーメレテーの城」。
厳しいタイトルにそぐわない、ゆるかわなイラストを掲載中。
http://www4.plala.or.jp/stone_flower/index.html