夕方近くに数日振りに雲が切れて、空が覗く。
気持ちも晴れやかになり、夕日を期待しながら空を窺っていると、金色を帯びだした光を映した低い雲が東からやってくる。
そのはるか上空には、まだ彩られていない白い雲がたなびき、薄瑠璃色の空を飾り立てた。
魅せる空は久しぶりと、カメラを持って外へと繰り出す。
北東からの涼しい風を受けながら、シャッターを切る。
猛暑から一気に秋めいた空は、日が落ちてから満天の星をいただいて、さらに私を楽しませてくれた。
外ではコオロギが鳴いている。
このまま秋になってくれるといいのだが。