rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

はんかくさいってわかっていても、どうにもならないこともある

2015-11-29 22:26:21 | つぶやき&ぼやき
人には、理屈なしにどうにもならないことがある。

昨日の正午、昼食のうどんに入れるネギを切っていた。
うどんが茹で上がり、ネギも切り終わりそうな瞬間、それは起こった。
「あっ!!」左の親指の腹を直径7mmくらいに渡って削ぎ切ってしまった。
注意を怠らず包丁を扱ってきたのに、とうとうやってしまった、またもや切ってしまった、因縁の左親指の腹。
まずは、切り落とした部分を見つけて捨て、患部をぎゅっと押さえて心臓より高く上げて止血。
次は、途中の昼食の支度を家人に引継ぎ交代する。
そうするうちにだんだんと気分が悪くなり、血圧が急激に下がって床に横たわった。
怪我をしたことによる軽いショック状態だ。
どうも私は、怪我に弱い、滅法弱い。
特に手などの面でできた傷には、とてつもなく弱い。
使わないではいられない部分で、日常の不便、傷口のケアなどを考えると、気が遠くなってしまうのだ。
当然そのような感じだから、昨日は怪我をした時点から私の時間は停止してしまった。
生命活動に起こる最低限度のことのみをし、ひたすらに寝る。
さすがに今日は、ショックも落ち着き、ある程度動くようになったけれど、水を使う家事は一切合財家人にお願いした。
家人もすっかり諦めているようで、仕方ないと苦笑いしながら付き合ってくれる。

私の親指は、今回で3回ほぼ同じ箇所災難にあっている。
1回目は20台半ば、仕事中の油断でうっかりカッターで1.5cmほど切り落とした。
もちろん気が遠くなって、病院での移動は車椅子。
手当てをしてくれる看護士さんは、一様に笑いをこらえていたけれど、それも仕方ないことだと思われる。
2度目は、一人暮らしのアパートで、夕食の準備をしていたときすっぱりと。
情けなさ全開で、仕事仲間のお姉さんに電話してアパートに呼び手当てをしてもらった。
爆笑されたことは言うまでもない。
そして今回、20年ぶりでやらかしてしまった。
子供には、案の定呆れられて。

ほんとうに、こればかりはどうにもならない。
分かっているからこそ、包丁扱い、食器の特にガラス製品扱いには、細心の注意を怠らないようにする。
ところがこれで最後とは限らない、必ず隙は生まれるもので、決してなくなりはしないのだ。

こうしてキーを叩きながら、血で固まり赤黒さが透ける絆創膏を横目で見ては、いつまでこの絆創膏と付き合うのだろうかと心細さ87%なのである。