とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

良い卵って? その3

2008年12月16日 | Weblog


体外受精・顕微授精に進まれておられる患者さんにとられましては、
「私達にとっては、基本的な事だわ。」となりますが、
多少参考になる事も加味して書いて参りますので、
お読み頂ければ幸いです。

当院では、
早い段階で、まずホルモン検査をお受け頂いております。

採血でFSH・LH・E2・PRLという4種類のホルモン値を調べます。

その値や卵胞の生育状況から、
軽い排卵誘発剤をお出しする方もいます。

特に卵巣年齢の高い方や、
あとひと押ししたら良い卵が排卵する事が出来ると判断した場合などです。

その場合の排卵誘発剤は飲み薬になります。

当院では”クロミッド”というお薬をお出ししております。

(注:ただしこのお薬は長い期間はお出ししません(除:AIH&ART)。
 1~5周期位なら大丈夫ですが、それ以上長い期間使用すると頚管粘液が減少するなどの副作用が出るからです。
 ですので、何とか1~5周期でご懐妊頂けたらといったところです。)

お薬に抵抗のある方々は、
卵巣に直接働いてしまうのではないか?
卵巣が腫れてしまったらどうするのか?多胎になったらどうするのか?・・・など、
とても心配して「私は絶対に飲みません。」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

飲まなくても確実に妊娠に繋がるだろう方には処方致しませんので・・・。

このお薬を利用して、
あなたが望む結果を一日でも早く手にしましょう~という事です。
専門家が出すお薬ですので、安心して服用して頂きたいと思います。

お薬というものは、疑いながら服用しては良い結果には繋がりません。
容量を守って服用され、一日でも早く御自分達の望みを叶えて欲しいと思います。

”クロミッド”とは、軽度の排卵障害がある時に処方されます。

卵巣に直接働くものではなく、
脳の視床下部に働きかけて、
FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)の分泌を促します。

投薬終了後、通常は7日前後で排卵がおこります。
(注:個人差がありますので、いつ排卵するかは超音波検査で確実に把握する事になります)

より正確な排卵日確定は、超音波検査がベストです。
基礎体温の観察は、あくまでも目安でしかありません。

次回は、
”クロミッド”では効果が出ない方へのお注射について書かせて頂きます。

それ以降、卵巣年齢を若く保つには?についても書かせて頂きます。

2008年に不本意な結果が出た方々も、
是非2009年には良い結果を手にして頂きたいものと切に願っております。


ーby事務長ー

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良い卵って? その2

2008年12月15日 | Weblog


赤ちゃんの元は、健康な受精卵です。
そして、
その大元は、健康な卵子です。

卵巣からポンッと排卵された=はじき飛ばされた卵子は、
先が磯巾着のような形になっている卵管膨大部という場所に待機します。

卵管膨大部で待機している卵子の寿命は、
昔は24時間と云われていましたが、
今は12時間~24時間くらいではないかと云われています。

無事に受精出来たら、
細胞分裂をしながら卵管を通り抜けて子宮に移動します。

無事に子宮にたどりついたら、
胞胚という状態に育ったところで、子宮内膜にもぐりこみます。

無事に子宮内膜にもぐりこめたら,着床した事になります。

無事に着床した後は、
赤ちゃんのお部屋が出来て、心拍が確認されて、
少しづつ少しづつ成長していく事となります。

女性の卵巣には、
生まれた時から原始卵胞が蓄えられており、
年齢が高くなるほど原始卵胞は自然消滅して減っていき、
健康な卵子が成熟しにくくなります。

ですから、
卵子というものは、
女性の加齢に伴って老化してしまいます。

老化した卵子は、
卵管膨大部で待機出来る寿命も短くなりますので、
精子と出会える時間も限られたものになります。

そうなると妊娠の確立も低くなります。

また、
受精能力も弱くなるだけでなく、流産のリスクも高まります。

ですので、良い卵とは?
・・・長い道のりを生き抜くエネルギーを持った卵子です。

では、より良い卵にするにはどうしたら良いの?

次回、また書かせて頂きます。


話は変わりまして、
昨日、元会社の同期会がありました
四半世紀に近い付き合いの同期達です。
四半世紀ですから、隠し事も何もない付き合いの同期達です。
同じ目標に向かってまっしぐらに一緒に頑張った仲間で、
一緒に泣いて一緒に笑って一緒に悩んだ仲間・・・。
皆、相変わらず前向きでキラキラしていて、
ほんの少しの時間ではありましたがパワーとホッコリ感を頂きました
素敵に頑張り続けている人達と会うというのは、
パワーの源になりますね


ーby事務長ー



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良い卵って?

2008年12月14日 | Weblog

『良い卵って?』
・・・人間の卵の話をさせて頂きます。

時々、
初診でいらした子宝御希望の患者さんの予診をとらせて頂く時があります。

専門医と共に真剣に取り組んで「一か月でも早く妊娠したい」と切に願って来られる方と、
「私は妊娠出来るはず。不妊治療という言葉自体も好きではない。」という、
どちらかというと、
女性は生理がある限り妊娠出来るはずと思い込んでいる方といらっしゃいます。

しっかりとタイミングをとればご希望通りに妊娠に至る方もいらっしゃいますし、
タイミングだけでは厳しい方もいらっしゃいます。

その方その方にあった治療方法で、赤ちゃんを授かって頂かなくてはなりません。

私は、最近、必ず、
「卵巣というものは35歳を過ぎたら一気に衰えていきますよ。
 本気で臨むのなら早いに越したことはありません。」とお話させて頂いております。

卵子は女性の卵巣でつくられる1個の生殖細胞です。

大きさは直径0,15~0,2mmと、とても小さいのですが、
それでも卵子は人間を形作る細胞の中で最も大きな細胞と云われています。

形はきれいな球形、細胞膜に包まれた卵細胞には”核”と”細胞質”があり、
”核”には母方の遺伝子情報を受精卵に伝える染色体があります。
外側は透明帯というゼリー状の膜で覆われています。

その卵に良いも悪いもあるのか?
正直なところ、あります。

現代女性はキャリア志向にあり、
子供が欲しいと思う頃には、
35歳を過ぎているという事自体不思議な事ではありません。
今現在は、まさにそういう時代なのです。
当院にも30代後半や40代の方々が多くいらっしゃいます。

その方に読んで頂けたら~と思い、
次回、続きを書かせて頂きます。


ーby事務長ー

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ミュージカル『エリザベート』

2008年12月11日 | Weblog
本日、帝劇ミュージカル『エリザベート』を観て参りました。

タイトルロールは『エリザベート』であり、まさにエリザベートの物語なのですが、どうも私は・・・エリザベートの夫でありオーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフ1世と エリザベートの息子のルドルフ皇太子の苦しみや悲しみの方に思いがいってしまいます。
特に子役のルドルフ皇太子にはついつい泣けてしまいます。
本日のエリザベート役は元宝塚歌劇団雪組トップスターの朝海ひかるさん、トート役は山口祐一郎さんでした。
山口祐一郎さんのオーラと歌の素晴らしさ、そこはかと流れ出てくる死神らしい冷たく静かな怖さを堪能させて頂きました。

たまりたまったストレスを解消して、また明日から元気に働かなくては!!といった思いです。

それにしましても、舞台というものは、演じる方々の姿勢がよく伝わるような気がします。
丁寧に真面目に真摯に取り組む姿勢とやる気・覚悟というものがよく伝わります。
そのようなものがないと、残っていけないし次に良い仕事はまわってきませんね。
大変シビアな世界だと思います。
だからこそ、沢山の観客を感動させる事が出来るのだと思います。
”覚悟”と”やる気”と”丁寧に真面目に真摯に取り組む姿勢”が大切ですね。
これはどんな人にでもどのような職業にもいえる事だと思います。

帝劇版『エリザベート』のDVDは出ていませんので、本場ウィーン版『エリザベート』のDVDを購入して帰宅致しました。
ウィーン版『エリザベート』のトートは、まさに歌うロック歌手=ロックンロール人間・・・黄泉の帝王の死神というよりも、歌うストーカー人間のように見えてしまい、私は山口祐一郎さんのトートがトートらしくて好きです。
(こればかりは、演出の違いですからウィーン版の役者さんに全く責任はありません。)

脚本・作詞のミヒャエル・クンツェ、作曲のシルヴェスター・リーヴァイが共同で製作したウィーン発のミュージカル『エリザベート』・・・日本では宝塚歌劇団で上演され好評をはくしました。
日本版『エリザベート』を創り上げた演出家・小池修一郎先生の演出能力の素晴らしさを実感しています。
その後は、東宝ミュージカルとして帝国劇場でも公演されています。
かなり面白いミュージカルですので、機会がございましたら、皆様も是非ご覧になられて下さいませ。

添付写真は、朝海ひかるさんではなく、ウィーン版エリザベート役のマヤ・ハクフォートさんです。
ーby事務長ー
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インフルエンザワクチン追加入荷しました

2008年12月09日 | Weblog
今年度は、皆様の予防知識が高い御蔭で、当院確保のインフルエンザワクチンが12月上旬でストックアウト状態となりました。
直接いらして下さった方々やお電話でお問い合わせ下さった方々に、12月上旬のこの時期に平気でお断りするということ自体、医療人の端くれとして何とも心苦しい思いであり、あってはならない状況であります。

はるか昔、子供が11月に肺炎を繰り返していた為に、タイミング良くインフルエンザワクチンを受けられないまま12月に突入してしまった事がありました。
肺炎も治ったので、「さぁインフルエンザワクチンを受けに行こう~」と、行きつけのクリニックに出向きましたところ”御予約の方以外は終了しました”との張り紙がありました。
受付の方に「インフルエンザワクチンはもう受けられませんか?」と伺ったら「無くなりましたからダメです」と。
「御予約の方でキャンセルが出たら、子供だけでも、そのキャンセル分で受ける事は出来ませんか?」「無理です、たぶん出ませんから」と。
「この時期でもインルエンザワクチンを受けられるところは他にありませんか?」「ここでは分かりませんから御自分で調べて下さい」と・・・
そんなやり取りをしていたところ、そこのクリニックのベテラン看護師さんが「何?」と出てきて下さいました。
「あるところにはあるのよ!ちょっと待ってて!融通出来るように交渉してみるから。でも本当にどこにもなくなっていたら、その時は許してね。ちょっと待ってて!何とかするから!」と。
そして、本当に何とかして下さいました。
その時の感謝の思いは、今でも忘れておりません。

ですので、「あるところにはあるさ~」といった状況で、私も、何とかかき集めて頂くようにお願いしました。
という事で、もう暫くの間、当院でのインフルエンザワクチン接種は大丈夫です。
ですが、どうか早めに予防接種を受けられて下さいませ。
予防接種を受けておくと、例えインフルエンザに罹患したとしても軽く済みますので、本当に安心です。

今回の追加入荷もすぐになくなる事が予想されますので、ご希望の方は早めにお受けになられて下さいませ。
ーby事務長ー
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TPO

2008年12月04日 | Weblog
本日、とある入口の真ん中に一人の幼児がボソッと佇んでいました。
その同じ入口近くで思い切り叫びながら走りまわっている幼児がいました。
御歳~おそらく2歳~3歳くらいの幼児達です。
その幼児達のママは、その入口の端の方で夢中で話し込んでいました。
子供達の状態は全く目に入ってはいませんでした。
大勢の大人達が忙しく行きかっている狭い入口ですので、急いでいる大人達はぶつかるように行き交っています。
急いでいるために、視線が、自分達の腰下に位置する幼児にまでいっていないのです。足早の大人達とぶつかるのは危険です。
私は、ついついオバサン根性が出てしまい、「こんな所で走りまわったら危ないよ~。」と幼児達に声を掛けて、その幼児達をママがいる端の方にまとめてから通って行きました。
そうしましたら、話しに夢中だったママ達の一人が、いきなり子供の頭を数回叩きました。

このママは、お友達との話に夢中になる前に「大勢の人達が通る入口近くを走りまわったら危険だから、ママがお話している間はママの近くにいてね。」という説明を、きちんと丁寧にしてあげていたのだろうか?と。
たった一回だけの説明では無理かもしれませんが、何度も根気よく優しく言い聞かせれば、例え2歳でも3歳でも十分に分かります。
そしてきちんと守ってくれます。
幼いからこそ、ママが愛情をもってきちんと説明してくれた事は、本当にきちんと守ってくれます。
例え2~3歳という幼さでも、子供というものは大変賢いですから、事前にきちんとした説明をしておけば、十分理解をしてくれます。
そして、それがその子にとって良い学習になりますし、その子がより良い判断をする大切な材料になるのです。

公園や野山なら思いきり走り回っても大丈夫!思いきり叫んでも大丈夫!
でも、公共の場である電車やホームやバスやホールの中では、走りまわったらいけないし叫んでもいけない!危険がいっぱい!!周りに迷惑をかける行為である!!
図書館では静かにするべき!周りに迷惑をかける行為である!!
病院やクリニックでも静かにするべき!周りに迷惑をかける行為である!!
子供達により良きTPO ”Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)” を、まずは言葉で教えていく事が大切なのだと感じました。

ーby事務長ー
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2008年も 早12月に~

2008年12月02日 | Weblog
早いもので、2008年も12月となりました。
”師走”です・・・。

今年も月日の過ぎるのが本当に早いと実感しております。

人間、生きていれば、良い事嫌な事、、、幸せや禍は、、、沢山ありますね。
まさに『禍福はあざなえる縄のごとし』です。
常に良い事ばかりではない、、、常に幸せな事ばかりではない、、、良い事も悪い事も交互にやってくるものだと感じます。

嫌な事や禍を乗り切る良い方法~最近の私の活用方法は以下です。
単純な事ですが、、、それは、必死に’トイレ’掃除に励む事!!
’トイレ’だけではなく、’洗面所’ ’お風呂’ ’台所’などの水回りを徹底的に掃除してピカピカにします。
そして、家の顔である’玄関’もピカピカにします。

真夜中に一人で、セッセセッセと無言で真剣に取り組む時もあります。

そうすると、不思議な事に、、、嫌な事や禍が少しづつ良い方向になっていったりします。

これは、単純ですが、なかなか良い方法だと実感しております。
”悪い気”が”良き気”に変わっていくのを感じます。

いろいろとお世話になり続けている恩師から「トイレなどの水回りや、家の顔の玄関は常に綺麗にしておかなくてはいけませんよ!!」とアドバイスを頂いてから実践しております。
騙されたと思われて、皆様も是非お試し下さい。
実行あるのみ!!です。
特に、今は、大掃除の月でもありますので、、、是非、、、。

皆様にとられまして、2008年の12月も素晴らしい日々でありますよう~~!!

添付写真は、東京丸ビル前に横たわっていた牛の像です。
まだ暑い頃の展示だったような気がします。
この紫色~~何とも素敵だと思いませんか?
ーby事務長ー
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