(我が家の、ハマナスと藤です。)
続くときは続くもので、この半月余り毎日出歩かなければならなくてゆっくり庭を眺める余裕がなく、心の中がパサパサと乾いてしまいました。
新緑だった木々の葉が深緑に変わってしまい そこはかとなく 漂う香りは初夏です。ピンクの洋シャクはとっくに終わり白山石楠花がひっそりと咲き、大山蓮華が、開こうか!いや、もう少し待とうか?と迷っています。都忘れが満開ツボサンゴも小さな赤を風に靡かせている。僅かな間でも季節は確実に移ろぎ再び巡って来ない今日の日が過ぎて往きます。
夫はゴルフ、久し振りに自分だけの時間・・・網戸を通して入る風が心地よい!
偶々、手の届く所に読みかけの「堀辰雄」の”風たちぬ”があった。これも、昔々、何度も読んだ本ではあります。
風たちぬ、いざ生きめやも
現代では、結核で亡くなる人は まず皆無 しかし、あの当時(昭和28年~から30年前半位)は、不治の病であった。繊細且つ強靭な精神の持ち主でもあった 堀辰雄 あくまでも、清澄なロマンである抒情の世界・・・感傷的な通俗の甘さとは異質の日常生活に根ざした抒情・・・
芥川・堀・立原・と この、三代にわたる師弟が夫々同じような環境で、あったからでしょうか?何れにしても、お三方とも、好きな作家です。
きょうは、とっても良い日でした。明日からは、又、忙しくなりそうです・・・