【祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
驕れる人も久しからず。唯春の夜の夢のごとし
猛き者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ。】
この言葉で始まる平家物語です。初めて読んだのが高校生の頃辞書と首っ引き・・・懐かしい思い出です。
800年前、京都を舞台に繰り広げられた まさに、栄枯盛衰の物語で、15・6歳の頃は理解ができず、母に「話をして・・」と随分せがんだものでした。
たまたま、母は平家物語が好きで琵琶法師の話をよく聞かせてくれました。
何故耳が無くなったのか? 天皇を抱いて海へ沈んだこと・・等など・・・
そして、最後は、一の谷や壇ノ浦で討たれて散った平家の公達のはなしでした。
「決して人間驕ってはいけない」が口癖で、今は思い出の一つです。
あの、物語の低辺には、法然上人の唱えられた浄土信仰が流れていて亡き人達への“鎮魂歌”だとも言われています。
改めて、「平家物語」に挑戦中です。