『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 花菖蒲

2009-07-06 13:59:57 | Weblog

 

                       
                               つきぬけ忍冬

           
               花菖蒲

           
               すかしゆり

  陽ざしが強くなってきたせいでしょう・・・夏の花が咲き出したのも

 束の間で、短いお花のいのちは、終わりに近づいてます。

 

  は、の頃はさらなり。闇もなほ。の多く飛び違ひたる。ま

た、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。など降るも

をかし

   大好きな「清少納言」の夏の件りです。

 夏は、夜がよい。満月の時期はなおさらだ。闇夜もなおよい。蛍が多く飛びかっているのがよい。一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。

   なんと、優雅な世界でしょう・・・