キンシバイ
露草
久し振りに夏らしく暑い日です。
朝涼しいうちに庭の花達とお喋りしました。
金糸梅と露草はお隣りどうしです。
露草が金糸梅に言ってました
「ついこの間までここで仲良くお喋りしていたアイリスと紫蘭がひっそ
り消えてしまったよ・・・」
「そうですか、役目を終えたら、また来る春に備えて、ねむるんです
よね、老いさらばえてまで見て貰いたくないし・・・」
自然界は厳しいです本当に。
家の裏側には春の花が沢山あります。春の花々が謳歌している頃
今のお花はまだ夢うつつ・・・
そんな、囁きをじ~っと聞きました。傍には吾亦紅がユラユラゆれて
ます。秋のお花が少しずつ足踏みです。
黄色のコスモスは何がおかしいのでしょう・・・笑ってます。
表へまわると、白山石楠花とマユミの背が随分と伸びあの、庭の主
タヌ君が隠れてしまいました。
「ネイネイ、カァサン夏は涼しくて良いだろうと言いますが、誰がきて
も顔もみえず、頭を撫でてくれる人もいず・・・さみしいよ~~もうすこ
し見えるところへ出してくださいよ・・・」
「タヌ君、甘ったれるんじゃないよ、あなたの体重どの位あると思う
の」
それを言われると弱いタヌです。渋々顔をしかめながら黙ってしまい
ます。
ちょっと可哀想だったかな?
何れにしても、タヌの神通力で庭を守ってもらわなければ・・・
「タヌくんお願いね、あなたはとっても可愛いよ!」