『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

雨降り・・・

2012-08-20 12:26:23 | Weblog

 

                          
                      名前忘れました・・・あなた教えて・・・

    あなた

 雨降りです。昨夜は蒸し暑く寝苦しかった・・・

 そのせいか、今日は頭がシャンとしません。

 雨が網戸にへばりついて、外がはっきりみえない。鬱陶しいけど!雨降り嫌いではない。

 きっと、自然界でも諸々あって・・・大きい声で哭いてしまうのでしょう・・・

 ”哭きたければウ~ンと哭いたらいいよ~不思議なことに泪は枯れない。だから、洪水にならない程度に”

 澱んだ空気も木々の葉っぱも綺麗になるよ・・・ただ窓ガラスだけは…汚くなってしまう。

  あなた

 この雨の中わたしの気持ちだけが、どこか彷徨っている・・・何故なのか自分でも判らないけど。

 あなたの所へ辿りつこうとしてるのかも?ね。

 いくつ月日を重ねても・・・忘れる事なんてできないよ・・・ とくに、こんな日は・・・

 愚痴は言わないと・・・でも心の中で声を潜めて、小さく小さく呟きながらグチッて誤魔化している。

 人を羨んではいけないと、百も承知二百も合点・・・の筈ですが、やっぱり、寄り添って労わりながら

 歩いている二人ずれの姿をみると・・・何故逝っちゃったの?と、恨めしい。

 少し小降りになった雨、時々思い出したように網戸の雨が”ツツッ”と尾を引いて流れてる・・・

 あなた、今日は始まったばかり・・・

 でも、堪らなく淋しい・・・逢いたい・声がききたい・・・

 あれ~

 午後になったら、雨が上がりました。湿度は高いけどお陽さまも顔をだしキラキラと輝いている。

 光に誘われ一寸窓をあけてみました。「ウワッ~」湿度が高く変に熱した暑さ。

 お陽さまも、また引っ込んでしまった。

 やっぱり今日は家でじっと我慢して暑さを凌ぐしかないようです。

 あなたも、じ~っと我慢で寝ていてね。