『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 錦木が庭に彩りを添えて…

2013-10-15 15:37:50 | Weblog

 

                                 

     あなた

 日にちの感覚がまるでない…今のわたし。

 文月が過ぎ、葉月も・長月も過ぎてしまって…神無月も半分が過ぎてしまいました。

 この三か月間は、わたしの人生から欠落していると思います。

 苦しいとき、あなたの手がほしく、手を出したのに、あなたは冷たく背をむけて行ってしまった…

 悲しかった…でも、背をむけたあなたの姿も淋しげだった…記憶はそこまで…

 

 日曜日の朝ラジオから平家物語の朗読が流れました。平重盛の章でしたがそれに気付いたのが、

 随分後のことでした。

 「重盛」の心境と自分の気持ちが相まって、無性に淋しく世の儚さが身に沁みました。

 

 庭がきれい…残したニシキギの実が赫く、寂しい庭に彩りを添えて心癒やしてくれる。