『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

雨の一日…思い出す事がいっぱい…

2013-10-16 15:18:21 | Weblog

 

                         
                    去年の錦木                          去年の蔦・・・今年はありません     

      あなた

 朝から雨降りです。

 窓越しに見る庭は雨で烟ってタヌくんも淋しげ…わたしの心の内と同じかな?

 ある部屋でのこと御年93歳の可愛いおばぁちゃま、夜中だというのに、ベットの上できちんと

 正座している、そんなこと出来る筈がないのに…

 小さな声で「どうしたの?眠れない」と声をかけた…彼女曰く

 「わたしは立てない、歩くこともできない…もしここで何かあったらどうしようと思うと眠れないの…」

 ハラハラと涙をこぼし泣いている。

 「大丈夫、何かあったらわたしが車いすに乗せて運ぶから…安心して寝てね」

 わたしのこんな言葉を彼女は信じて「本当に助けてね」って手を合わせていた。

 わたしの言葉がよほど嬉しかったらしく、それからは、「わたしは助けてもらえる」って夜も眠るように

 なったの…

 たったこれだけの事だけど信じて貰えるって…やっぱり嬉しい、わたしが助けられたぶん

 何かで役に立たなかったらね…

 身体がわるいということは、心にもいっぱい「傷」をもっている。

 わたしが帰るとき、「きっときっと援けにきてね」って何度も言われたよ…