あなた
庭の主タヌくん、けっして忘れてはいない…のになぜか?最近冷たい態度。
小さな庭の中でも、やっぱり色々と事情があるのね…
庭に珍しくスズメがきて何やら啄ばんでいる…餌はおいてないのに。
タヌはそれを横目でチラリ…それっきり。
「ねぇタヌ、何か話してよ…淋しいよ~」 そう言いながら裏のオンコの生垣に目をやると、
ウソの番いが、一生懸命オンコの木をつついている…虫がいるのかも、そ~っと近づいても私の存在など
眼中になく…ただ、ひたすらつついている。
冬に備えての準備?
可愛いな~……
あなたが居なくなって、こんなに野鳥が傍にくるなんて初めて…うれしいよ。
重い雲が空を覆って…やりきれないよ……
あなた今日は嬉しいことあったよ…見えたかな…