2015-5-19- 丈が低く庭に這っている 石楠花
2015-5-19- 背が高いため風当たりも強い
あなた
寒々とした日です。
同郷の幼な友達からの電話。
お互い齢が齢なので、気持ちは懐かしい故郷へ飛んでいくものの…
現実は難しい。
友の言葉が、何処か遥か遠くから聞こえるようなそんなもどかしさ。
空は泣き出しそうな、曇り空。
思い出して、時どき陽は射すものの、すぐに雲の中。
陽が射すと春。
春になり切れない冷たい風。
心が折れてしまいそうに重い。
消化出来ずに詰まった感じ。
何でかなあ…
『待てといふに散らでしとまる物ならばなにを桜に思ひまさまし』
詠み人知らず
《待ってくれと言うのに対して、散らずに枝に留まるものであるならば、
何者を桜の花以上に慕おうか。慌ただしく散ってしまうからこそ、桜をこの上なく
慕うのだ。》 通釈
『空蝉の世にも似たるか花桜さくと見しまにかつ散りにけり』
詠み人知らず
《はかない現世に似ているのか。桜の花は、咲いたと見るうちに、
次から次へ散ってしまうのだった。》 通釈
あなた
陽がさしてきました。
心の中の冷たさも春の陽射しで‼融けてほしい…