昭和23年から42年の間に日記形式で発表された三島由紀夫のエッセイを年代順に採録したものです。
特に「日記」の前半パートは、当時の小説・映画・演劇等を取り上げての芸術批評がかなりのウェイトで語られていて、この部分は、正直、私ごときには理解不能で全く歯が立たない「???」の世界でした。
ただ、日記も後半になると、内容も通常の「エッセイ的」テイストのものが多く採録されています。
このあたりにくると、三島由紀夫自身の筆による彼の日常の暮らしぶりや交友関係には “時代の寵児”としての三島の面目躍如たる姿が満載で、当時の世相の描写とも相俟ってなかなかに興味深いものがありました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます