東京の今日の気温が10度までとどかず、一気に年末くらいの寒さになりました。でもそんなこと言ってられません。もっともっと寒い所はたくさんあるわけですから。
今回訪れた場所は、岩手県の下の辺りに位置する一関市。近年平泉が世界遺産に登録された事で、多くの観光客がこの一関を訪れていたことでしょう。というのも、東北新幹線で一関駅で降り、東北本線で二駅行った所に平泉があります。現在でも僕が訪れた夕方の駅の待合室には、平日にもかかわらず多くの人が新幹線待ちをしてました。ただおもしろいのが、それだけの人々がこの地を訪れても、良くも悪くも街並みは昔のままのようです。
ここ一関にもたい焼き屋さんあります。一関駅の在来線側の改札を出て、駅前からまっすぐに伸びた通りを歩いて行きます。歩いている人が少なく、ちょっと寂しい気もしますが、居酒屋さんや立派なホテルなどがあり、宿泊で訪れてもいい街です。しばらく進むと、大きな橋がありました。川の流れは穏やかで、河川敷を散歩している人も気持ちよさそうです。この磐井川の上流の方角を見ても、下流の方角を見ても、小高い山が見わたせて、自然に囲まれたのんびりとした景色がいい感じ。
橋を渡りきり、一つ目の交差点の角に、今回のたい焼き屋さんがあります。おおきな一軒家の壁に「きぬ川」とかかれた文字。交差点を回り込んだ所に、店の入り口があり、ガラス扉に貼ってあった「たい焼きはじめました」の手書きのPOPがなんかいい。あっ、このフレーズ、AMEMIYAさんに冬ヴァージョンとして歌ってほしいですね。ということは、もしかしてここきぬ川さんは夏シーズンはやっていないのかな?暖簾が出ているものの、店内が薄暗く、一見ちょっと入りづらい雰囲気がありますが、ガラス越しにたい焼きを焼いているおじさんの姿がうかがえて少し安心。ガラガラとガラス戸を開け店内に入ると、もうひとり別の方が「いらっしゃい」と言いました。先ほどたい焼きを焼いていたおじさんは、区切られた焼き場でせっせと焼いてます。こちらのお店は二人体制なんですね。僕が訪れた時は、他にお客さんはいませんでしたが、これを見ると、ピーク時は結構来客がありそうです。一丁焼きの天然物のたい焼きなので、お客さんが来てから作った方が焼きたてを味わってもらえると思いますが、そこにはもう既に焼きあがったたい焼きが用意されてました。夕方近かったので、もしかしたらこの後仕事帰りに買っていく人が多いのかも?
1個120円を支払い、小倉あんのたい焼きが入った紙袋を片手に店を後にしました。ちなみにクリームのたい焼きは130円です。次に乗る新幹線まで時間があるので、今来た道をのんびりたい焼きを食べながら駅に戻ることにします。先ほどよりも陽が低くなり、橋の上を流れる空気も冷たくなってきました。袋の中から取り出したたい焼きは、ほんのり温かく丁度いい食べごろです。
きぬ川さんのたい焼きを食べてみました。こんがりと香ばしいさが漂うたい焼きは、表に皮が若干硬く、サクッとした歯応えがなんともオリジナル。そしてほんのり甘さがある。たい焼きの皮も美味しいけれど、中の小倉あずきが凄く美味しい。甘さをいくらか抑えてある分あずきの風味が強く、この小倉あずきの餡子をお皿に山盛りで食べたい。あぁこれ、トーストにのっけて食べても美味しそう。自家製のようにも思えますが、凄く気に入りました。
久しぶりに美味しい餡子に出会いました。勿論その餡子が入ったたい焼きは美味しいかったが、もう少し皮が柔らかければもっと美味しいと思います。でもオリジナルな所はそのまま残したい。
なにかが見つかる広告
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます