若狭の海・故郷は遠く
晩秋から初冬へ(旧知の人へ 季節の便り)
各地から伝わってくる紅葉の季節も終わり、
すっかり葉を落とした樹々が、
寒い風のなか、
冬に向かっての準備に身支度をしているようです。
今は庭の山茶花が、
殺風景になりがちの庭に明るいピンクの色を添えています。
北国ではすでに雪が降り、
本格的な冬の訪れの寒さが到来しているようです。
北陸新幹線の延伸ルートが、「小浜・京都」ルートに決まったようです。
小浜・舞鶴など若狭湾を訪れたのはだいぶ前の事ですが、
静かな町とやわらかな京都弁の名残りが残る落ち着いた雰囲気と
鯖寿司のおいしかったことなどが印象に残っています。
小浜は若狭湾の丁度真ん中あたりで、
リアス式海岸で、
陸地と海が入り組んでいて、
波の静かなとてもいいところですね。
歳をとるにつけ、故郷の地にも縁故の人たちがだんだん少なくなり、
『遠きにありて』思う故郷になってしまうのは少し寂しいですね。
薪ストーブのやさしい灯を思い浮かべながら、安曇野の寒い冬を思っています。
健康に留意し御身ご自愛ください。
(2016.12.18)
(小浜の里に生まれ、大阪で自営業を営んでいたが、高齢になり、
夫婦で長野に移住した旧知の人への季節の便りです)
(つれずれに……心もよう№46)