雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (2) 一問一答

2017-01-30 11:56:57 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
     (2
)一問一答
 一問一答のインタビュー記事の掲載はやはり地元紙の沖縄タイムスだ。
 疑惑報道の裏どり記事として、矢面に立たされた当事者に疑惑の真相を聞くインタビューで、
 疑惑報道記事の18日と同じ日に掲載されている。
 その概要を掲載します。

  -教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう、県教育委員会に依頼したとの情報が寄せられている。
 「そんな話はない。断じてない。こんなことはやらないのがぼくの心情。いつの話?頼まれたこともないし、
  知っている人で教員採用試験を受けるような、特定の人はいない。本当の話だ」
  
  
随分切羽詰まった回答の様に感じられる。
  「……ぼくの心情」などと自己アッピールも忘れない。
  「……特定の人はいない。本当の話だ」など、答えなくともいいようなことまで言っている。
  こういうときの回答は、必要最小限度に抑えるのが鉄則です。
 
  ー誤解されるようなことや物、心当たりはあるか。

 「ない。事実では全くない」

 断定する安慶田氏に対して、
この後、記者の質問は具体的な核心に切り込んでいく。  
 徐々に質問の内容が具体性を帯びてくるインタビューのすすめ方は、
 獲物を捕らえたハンターのやり方でもある。

 ー特定の受検者名と受験番号記されたメモを見たとの話もあるが。
 「こんな話がくること自体が意外。前の教育長とも今の教育長とも(依頼できるような)人間関係がない」

 インタビューの内容が具体性を帯びた内容になってきている。
 記者が徐々に手の内を明かし始めてきたのです。
 この時点で、「具体的な何かがある」と気付かないと墓穴を掘ることになるのだが
 気づいた様子がうかがえない。
 ①鈍感なのか ②清廉潔白なのか どちらにしても状況は不利に展開している。

 インタビューはさらに核心に迫っていく。
 -電話で依頼したことはないか
 「誰にやるの? 人間関係もほとんどないところでこんなことをやるのは、墓穴を掘るようなもの」

 「……墓穴を掘るようなもの」と言いながら、実は自らぼけつをほつたことに気付いていない。
 記者の思い通りに進んでいる。「―電話で……」は次の質問への伏線になっている。

 -教委側の人間を副知事室に呼んではなしたことはあるか。
 「教育長は予算の件以外で、ほとんど来ない。人事は教育長に権限があり、やるものだ」

 ついに墓穴を掘ってしまった。このインタビューは、「教員採用口利き」についてのインタビューで、人事
 云々については一言も言及していない。にもかかわらず安慶田氏が、「人事は教育長に権限があり、……」と
 余計なことを言ってしまったのは、同日(18日)に掲載された記事の内容が頭にあったからなのだろう。
 
 追いつめた記者は最後の質問をダメ押しという形でする。
ーもし本当なら進退に関わるか。
「副知事を辞めなきゃいけない。翁長雄志知事の足を引っ張るようになるじゃないですか。こんなことはできるわけがない。僕の揚げ足をとって、蹴落とそうという人の謀略だろう。不愉快だ。知事に迷惑をかけることをやって、なんの得をするのか。政治生命が終わるようなことをやって」

 紙面のインタビュ―はここで終わる。余りに唐突な終わり方なので或いは編集したのかもしれない。
 いずれにしても、報道記事が事実ならば「辞める」と断言した安慶田氏である。
 どんな展開になるのか。
        (昨日の風 今日の風№59)   
 (2017.01.30記)                       (つづく)

 次回はその後の安慶田氏について書きます。

 
  

  













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