雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

昭和が遠くなる (俳句二首)

2017-08-02 08:30:00 | つれづれに……

    昭和が遠くなる
   夏の暑さが尋常ではない。
   熱中症のニュースが流れる。
   私が子供の頃は「熱中症」という言葉はなく、「暑さ負け」が一般的表現だった。
   「…症」ではなく、「…に負ける」という意味合いが強い。
   夏休み。
   エアコンなぞなく、扇風機も珍しい時代に私たちは「うちわ」で扇(あお)
いで暑さをしのいだ。
   
   朝の涼しいうちに、「夏休みの友」や「宿題」を済まし、9時頃には外に飛び出す。
   「帽子を被らないと暑さ負けするぞー」という母の声を背中に元気に飛び出していく。

         プールなんてなかったから、パンツ一枚になって川で泳ぐ。泳ぎは上級生が教えてくれた。
   川遊び、釣り、昆虫取り。
   日焼けした皮膚の皮の剥きっこは、楽しい遊びだった。

   こうした子供たちの遊びもなくなり、
   大人たちからも昭和の匂いが無くなっていく。
   ちょっと寂しいレトロな昭和がだんだん消えていく。


  
かの夏や野外映画のなつかしく
                            
………越谷市 新井高四郎 朝日俳壇2017.07.24

  下町に残る昭和の夕焼けかな
                           
………新居浜市 三浦八重子 朝日俳壇2017.07.24

          (つれづれに……心もよう№64)                                                                  (2017.08.01記)

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