雨あがりのペイブメント

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政務活動費 富山市議会よ 恥を知れ

2016-09-24 11:52:31 | 昨日の風 今日の風

富山市議会よ 恥を知れ
   政務活動費(11)
   政務活動費の不正受給について、
「号泣議員」という不名誉な通り名で一躍有名になった野々村竜太郎氏。
判決によると野々村被告は2011~2013年度に城崎温泉や東京・福岡などの日帰り出張を計344回したほか、はがきや切手代などに費やしたとする架空の書類を作成。
収支報告書を添えて県議会側に出し政務活動費913万円を搾取した。

 以後地方議会等で同じような政務活動費不正受給が発覚し、
政務活動費の在り方が自治体ごとに検討されてきた。
号泣事件から2年が過ぎ、政務活動費は適正に運用されるようになったか。
地方議員は襟を正して政務活動を行うことになったか。

 公金を扱う議員のやることとは思えない実態が浮かびあがる。

 富山市議会、定数40のうち、政務活動費の不正受給者8人が辞職に追いこまれ、
補欠選挙が行われることになった。(補欠選挙は欠員1人を加えて9人になる)

 会派ぐるみの不正受給である。8人辞職という結果になったが、本当に不正受給したのは8人だけなのか。
不正受給が発覚されたのが8人で、未発見の議員もいるに違いない、と疑われても仕方がない。

 「気軽な気持ちで始めたら、簡単だった。チェックもなかった」
 「飲むのが好きで誘われたら断れない性格」
                    ……自民会派前会長で元議長・中川勇氏
 「(活動費を)返還するぐらいなら、将来に金を残しておけないか」と架空請求
                              ……矢後 肇県議・副議長
 「魔が差した」……自民会派・浅名長在ェ門氏

 「経済的に楽になると思った」……民進系会派幹事長・針山常喜氏

 なんとバカバカしく、情けない発言なのだろう。
どの発言を見てもこれが市民の代表として市議会に送り込まれた人なのかとあきれてしまう。
報道によれば10年も前から行われていた不正受給のようだ。
皆がやっているのだから、ばれなければいいだろうという下衆(げす)根性が許せない。
おそらくは、「市民の血税」という感覚など持ち合わせていないのだろう。

 中川勇氏によれば
 04年頃に知人の元市議(故人)から白紙領収書に金額を書き込み不正請求する手口を教わった。

 組織ぐるみで、習慣的に行われた可能性が充分にある。
手口が会派内で引き継がれていたという議員もいる。

 公然としかも継続的に行われている不正受給を議会事務局は本当に気付かなかったのか。提出された収支報告書をチェックもせずに受領する体質とシステムにも問題があるのではないか。

 不正受給は次の通り。
 民生会派・会長高田一郎   領収書を改ざん
           
(茶葉2,268円分を数字の頭に2を加え、2万2268として不正請求)                                                             
      幹事長・針山常喜 領収書を改ざん
           (茶葉2,
268円分を数字の頭に4を加え、4万2268として不正請求)
 上記2例は、領収書は同じお茶販売店のもので、ともに針谷氏が会派の事務員に改ざんを指示していた。
また、市政報告会を開催したと装い、白紙領収書虚偽の金額を記入する不正も認めている。不正取得分は個人口座に入金し、生活費や香典などに使用し可能性もある(針谷氏)。選挙資金にも使った(針谷・髙田氏)。

 浅名長在ェ門氏  自宅近くの食品会社の白紙領収書に架空金額
               別の商店の白紙領収書で架空金額

 白紙領収書による不正受給は、多くの議員に利用され、
議員と業者のなれ合いという構図も浮かび上がってくる。
ある業者は、普段世話になっている議員に頼まれ、断り切れなかったとの証言もある。

 自民会派・前会長中川勇氏
        印刷会社からの白紙領収書で架空請求を多用する。飲み代、自宅リホームの借金返済、生命保険料、さらに、議員年金に変わる老後の備えとしてドル積み立て(月7万)等が負担になり、やりくりが困難になり、自宅を手放すようになった。
 不正受給を繰り返す一方、議員報酬引き上げを訴え続けていた。

 一連の不正発覚の発端は、
 富山市議会が6月に議員報酬を月10万円増額することを決め、
 「議員とカネ」の問題に関心が高まったことから浮かんできたと報道は伝える。

 なぜ、一気に10万円の議員報酬引き上げなのか。
 理由はこうだ。
  議員年金廃止前、各議員の掛け金(月約10万円)に加え、市が月約10万円の公費負担をしていた。
  「廃止分を報酬に上乗せしてもいいのではないか」と考え、今年6月の市議会で議員報酬を月額60万円
  から70万円に引き上げる条例案が可決された。
               
 どんな事情があるにせよ、民間では考えられない。
 親方日の丸。市民のことなどどうでもいいのか。
 「自分さえ良ければ」という考え方に、
 市民は置き去りにされてしまう。

 不正受給した金額は総額で、2000万を超える。
 挙句の果てに、補欠選挙である。

 補選の費用は約1億円になるのだ。
 不正受給した議員たちよ、ただ単に辞職をすればいいという問題ではない。
 恥を知れ!!

 政務活動費については、このブログで何度も取り上げてきました。
 興味のある方は参照してください。
 政務活動費ブログアップ日付
  2015年3月6日  3月8日 3月10日 3月13日 3月22日 4月5日

  次回は、政務活動費を適正に使うためにはどうしたらよいかを考えてみたいと思います。 
                           ( 昨日の風 今日の風 №47)

                                                                                 (つづく)
 







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