供養花火・ふる里の花火
つれづれに……心もよう№41
ふる里の花火・2016.8.6
夏のこの時期全国いたるところで花火大会が開催されています。
でも、やっぱり「小貝川の花火」です。
打ち上げ花火1000発ぐらいの小さな花火大会で、
仲間たちと話をしながら、夜空に浮かぶ大輪を眺める。
大きな花火大会にはない穏やかさがあります。
小貝川に架かる成田橋と養蚕橋の間に小さな木の橋がある。
「深見橋」である。
地域の人々にはなくてはならぬ橋です。
人や自転車のみが通行できる小さな橋だ。
村落から村落へ抜けるための大切な橋だつた。
車時代になり、今ではその役目も終わったようです。
辺りに人家はなくひっそりと架かる橋の趣がいい。
せせらぎの音が心地よく響いてくる。
昼間は前方に筑波山の美しい姿が眺められる。
一昔前にタイムスリップしたような橋である。
また、勤行川に架かる「下中山橋」も同様に趣のある橋の一つです。
「深見橋」同様木でできた小さな橋です。
集落のはずれにあり、この橋も地域の人々には隣の集落に行くには欠かせない橋のだったが
車社会の時代では、忘れ去られた存在です。
この二つの橋付近であおぐ花火はまさに「ふる里の花火」です。
今年はTさんが大腸がんで7月に逝去されました。
奥様を残しての旅立ちでした。
10年以上もの長い間、介護を要する奥様を支え続けたTさんのけなげな生き方が偲ばれます。
平成26年にKさんを亡くして以来の23人目の哀しいお知らせです。
Kさんも温厚で、優しく認知症で車いす生活の奥様を10年以上も介護され、
無理を重ねたせいでしょうか、がんが発見された時には余命数カ月だったそうです。
Tさんも、Kさんも一生懸命奥様の介護に専念し、老いて病に倒れた奥様を残しての旅立ちでした。
人生は無常です。
無常ではあるけれども、
命の灯を燃やしながら奥様の看病と介護につくされたTさんとKさんの生き方は、
私たちに感動という素晴らしい生き方を示してくれているようです。
例年のように、鬼籍に入られた方々のご冥福と、
皆さんの健康を祈願して『供養花火』を揚げさせていただきました。
合掌
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